学院ではみんな対等!
ーーView Change セレンーー
翌日、朝が弱い俺にしたら珍しく、時間通りに起きることができた。今日から授業が始まるから舞い上がってたからかな?
支度をすませ、2人と一緒に寮の食堂へ向かった。腹が減ってはなんとやらって言うからな。十分に体力をつけておかないと!
朝食の後、俺たちは忘れ物の確認をして、学院に向かった。途中、ルナと2人の女子たちと合流して一緒に学院に行くことになった。その際、俺は2人の女子に、ルナはトランとローレンに自己紹介しておいた。知り合いを作っておくに越したことはないからな。
教室に入ると、何やらこちらに視線を向けてくるクラスメイトが沢山いた。主に俺のことを見てるようだった。......あんまりじろじろ見ないで欲しいんだが。
「セレンすごいね〜、人気者じゃん!」
「いや、絶対そんな感じで見てるわけじゃないと思うぞ......」
大方予想はつく。昨日の王女様との一騎討ちのことでだろうな。王女様に一騎討ち勝ってしまい、挙句には王女様に友達宣言までされたんだから当然気にはなるよな......。俺だって他の人がそうなってたら注目する。
「ミリア殿下に勝つなんてそうそうできる事じゃないからね。みんな君のこと注目して見てるね」
「あたしその場にいなかったけど、どんな戦い方したんだ?」
「どうって言われてもな......。普通に王女様の剣を躱して受け流しての繰り返しだったけど......」
「殿下の剣技は並大抵の実力では躱すことは不可能だ。お前は一体どこでその力を身につけたんだ?」
「そこは内緒だ」
神様から教わった、とは言えないから適当にごまかした。言っても信じてもらえなさそうだけどな......。
「皆さん、おはようございます」
教室の入り口から声が聞こえた為そっちを向いてみると、そこには、昨日一騎討ちをした王女様が立っていた。隣にはお付きの人のナラさんが王女様のカバンを持って立っていた。カバンをナラさんから受け取った王女様は、ナラさんに下がっていいと命令し、そのままこちらに近づいて来た。
「セレン様、ルナ様、おはようございます」
「え、あ、はい......おはようございます」
「おはよー!!」
昨日のこともあって少し思うところがあったのか少し動揺してしまった......。ルナは相変わらずだな。全く、こいつはほんとブレないよな......。
「そんなに固くならないでください、セレン様。ルナ様のように気楽に接してください」
「そーだよセレン!王女様もこう言ってるんだしそうしてあげなよ!」
「で、ですが......王女様......」
「......ミリア」
「へ?」
「ミリアと呼んでください。セレン様。ここでは私は王女ではありません。皆さんと同じ生徒です。ですからこれからはわたくしは皆さんと同じ立場だと言うことをご理解ください。なので敬語もいりません。普段の喋り方でお喋りください。......他の皆さんもそれでお願いします」
「......」
王女様の言う通り、ここは学院だ。身分なんて関係ない。一度は言ってしまえばみんな対等。それを王女様は教えてくれたんだ。王女様にここまで言わせたら流石にノーとは言えない......。周りも同じ感じだし、もうここは腹をくくろう!
「わかりま......わかった、これからよろしく、ミリア!」
「はい!これから仲良くしてくださいね、セレン様!」
改めて王女......ミリアと握手をし、よろしくと互いに言ったところでちょうど予鈴のチャイムが鳴った。マテリア先生が教室に入って来て席に着くよう指示しながら教壇に立った。朝から色々あったが、ようやく授業の始まりだ!
「おはようございます!今日から授業を開始します。と言っても最初はそこまで難しいことをするわけでは無いので心配しなくても大丈夫ですよ」
生徒たちを萎縮させないための配慮か、優しい口調で話す先生。
「授業に必要な教科書等は後で配布しますので安心してくださいね。それでなんですが、最初の授業は【魔法錬成】です。そのため、これから皆さんには外に出てもらいます」
魔法の授業か......。学院の扱う魔法ってどんなのだろうな、楽しみだな!
「では、私について来てください」
先生の号令とともにみんな先生について行った。
さて、2度目の人生初の授業、楽しみますか!!
魔法錬成、授業がとうとうスタートしました!
次回をお楽しみに!




