7 サクラの記憶! 装甲くノ一・ヤエベニ誕生!(前編)
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「ゼイゼイ……! ハアハア……! ゲボーッ!!」
一リットル吐血する神風サクラ。
彼女は今生死の狭間をさまよっている。
プレジデント・ピザフライ親衛隊のバッファローヘッドに打ち込まれた超猛毒ポイズン。
その悪魔的殺人作用が身体を蝕んでいるのである!
「頑張れ! 気を確かに持つのだ!」
布団の傍らでサクラを見守る神宮司ゴウショウ。
濡れタオルで汗と血を拭きながら声をかけ続ける。
救急箱に入っていた薬は全て飲ませた。
残念ながら有効ではなさそうである。
「ええい、市販の風邪薬ではさすがに無理か!」
小瓶を握りつぶすゴウショウ。
二人が逃げ込んだのは神宮司道場。
毒を打たれすでに数日が経過している。
サクラは最強のくノ一の一人。
ある程度の毒物耐性を持つ彼女であったが、もはや限界であった。
「目薬って飲んでも効くのかな……」
「ゴウショウ、頼みがあります……ゲボーッ!!」
サクラは吐血一リットル!
荒い呼吸でゴウショウを呼ぶ!
「私が打たれたのはアメリカの最新ポイズン!
もはや助かりません」
「サクラ……!」
「子供たちには……私は病死したと伝えててててててててて――」
ガクガクガクガク!!!
激しく痙攣を始めるサクラ!
白目をむきポルターガイスティング的に心霊バイブレーション!
局地的な震度5だ!
「アガガガガガガガガガ! ゲボーッ! ゲボーッ!」
「さ、サクラあああああああああ!!??」
サクラはあの世とこの世を反復横跳び中だ!
おお! 絶命のタイムリミットか!?
ゴウショウの頭を葬式の段取りがよぎった――その時!
ピタリ!!!
サクラは急に停止!
身体の時が止まったように硬直!
動からの静ぶりにちょっと恐怖するゴウショウ!
死んでしまったのであろうか!?
ブシュウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
突如、サクラの身体から水蒸気的な白煙が噴き出す!
「ムウ!? あっつ!?」
超高温!
たまらず後ろに下がるゴウショウ!
道場内に白煙が充満しサクラの姿が見えなくなる!
「おお、これは一体いかなる現象か……!」
煙が晴れ、ゴウショウが見たものは――!
「ふー……死ぬかと思ったわ」
血まみれの布団の上に立つサクラ!
腕を前で組み力強い表情を見せる!
奇跡!
サクラの持つ毒への耐性!
そしてゴウショウが適当に飲ませた市販薬!
その二つが悪魔融合!
絶妙に作用し、アメリカの猛毒ポイズンを打ち破ったのである!
「おお、無事生還したか……んん!?」
「なんだか生まれ変わったようね。身体も軽いわ」
「……」
「たくさん汗をかいたから少し痩せたのかしら」
「痩せたというか……」
ガラガラ! ゴトゴトゴト!
押し入れから姿見を引っ張り出し、サクラに向けるゴウショウ。
「あら、絶世の美少女が映ってるじゃないの」
「……」
「私の若い時に似て――」
サクラが気づく。
鏡に映る若い女が――自分と同じ動きをするではないか!
髪をなでれば髪をなで、オッパイを揉めばオッパイを揉む!
「え……ま、まさか!?」
「そう……信じられんが……そのまさかだ!」
「私……若返ってるうううううういいいいいい!!??」
そう――最新の猛毒ポイズン、くノ一の毒耐性、市販のお薬。
それらが複雑怪奇に作用し、神風サクラの肉体が若返りを起こしたのだ!
三十路の人妻が――ピチピチのJK女子高生に!
「やだ……どうしましょ」
キャルンッとかわいく一回転するサクラ!
プリティな少女行為である!
――だが!
「んゲボーッ!」
「サクラ!?」
サクラはまたも吐血一リットル!
そのままバタリと倒れ、一週間寝込んだのである。




