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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第七話『決戦前夜! 狙われた地球真拳!』
79/88

1 一刀両断! 日本対魔女っ娘王国!

「ゲブウアッッッ!!!」


 吐血一リットル!

 おびただしい血液を吐き出したのはビキニ水着的衣装のピンク髪サイドポニー痴女!

 魔女っ()王国代表ファイター、プルプル・プルリンである!


 バシャアアアアアッッッ!!!


 少し間を置いて地面に撒き散る大量の血液!

 腹部に斬撃を受け、噴き出す魔女っ娘ブラッドが闘技フィールドを赤く染める!

 Bブロック準決勝、試合開始からわずか数秒!

 プルプル・プルリンが負ったダメージは致命的!


「勝負あったな……!」


 太刀を片手にプルプルを見下ろすのは――日本代表ファイター、フジヤマ・サムライ丸!

 白練(しろねり)色の甲冑に鬼のごとき面をつけた最強の剣豪である!

 試合が開始された直後!

 高速サムライ移動により一瞬で間合いを詰め、居合抜き!

 プルプルのかわいいお腹を横一文字に両断したのである!


(腹部を覆った魔法シールドが……こうも簡単に!?)


 飛び出さんとする内臓を押さえつけ、プルプルは瞬間移動魔法を発動!

 瞬時にサムライ丸から数十メートル離れる!

 さらに傷口を塞がんと治癒魔法を発動!


「悪あがきを!」


 サムライ丸はサムライダッシュによりプルプルを追う!

 プルプルは胸の谷間から野球ボール大の球体を取り出し、投擲(とうてき)


「ムウ!?」


 迎撃せんと太刀を構えるサムライ丸であったが、球体はその手前に落下!

 電気炊飯器的にパカッと開く!

 この球体の正体は――魔法カプセル!

 球体状のマジカルな容器なのだ!

 カプセルの中から閃光と共に現れたのは――


「超時空妖魔マクラス! 奴を足止めして!

 倒しても構いません!!」

「マッ(了解)!!!」


 ――カプセル魔獣、超時空妖魔マクラス!

 筋肉モリモリ、マッチョマンの戦神!

 巨大な二本の角が生えた獅子舞的な頭部が実にコワイ!

 凶悪狂暴な魔獣であり、そのパワーの前ではプロレスラーも0.1秒でひき肉ミンチ!


「マッ!!!」


 3メートル級の巨体がサムライ丸へと突進!

 悪魔的な足音がズシンズシンとコロシアムに響く!


(マクラスが時間を稼いでいる間に……!)


 プルプル・プルリンは目を閉じ精神統一!

 治癒魔法の精度を高める!


(この傷を完治させ、仕切り直せば……勝機はまだある!)

「いいや、ない!」

「ッ!?」


 思わず目を開くプルプル!

 その瞳に映るは――斬り裂かれて塵となる超時空妖魔マクラス!


「なんてこと!? 私が持つカプセル魔獣の中でも……最強クラスのマクラスが!?」

「小細工は通用せぬ」

「足止めにもならないなんて……」

「負けを認めるがよい。さすれば命まではとらぬ」


 サムライブレード『オイナリ』が怪しくきらめく!

 圧倒的戦力差!

 戦いへの迷いを捨て、覚醒したプルプルであったが――サムライ丸の力はその遥か上をいく!

 誰の目にも勝敗は明らか!


「でも――諦めるわけにはいかない!」


 プルプルは胸の谷間からマジカル包帯を取り出し、斬り裂かれたお腹にきつく巻き付る!


 ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!


「んゴブウ!?」


 プルプルは吐血一リットル!

 マジカル応急処置で内臓の飛び出しを防ぐ!


(魔法パワーを回復に割く余裕はない! すべてを……攻撃に!!)


 魔法パワーを全力解放!

 悪魔的超高密度オーラがプルプルを覆う!


「引かぬか」

「私は約束した! 決勝で神風(かみかぜ)さんと戦い、勝って優勝してみせると!」


 高密度魔法オーラはさらに研ぎ澄まされナイフのごとき切れ味を生む!

 ギリギリと高音を鳴らし空気を引き裂く!


「優勝して国を守る! それがあの人への恩返し!

 負けるわけにはいかない!!」


 プルプル・プルリンが突進!

 サムライ丸へと一直線に突っ込む!


「その技は――まさか!」

「ええ、そのまさかよ!!」


 そう、プルプルが繰り出さんとするのは魔法ダイナマイト!

 組み付いた相手を爆弾と化し、もろともに散華!

 防御不能の必殺魔法である!


(一度だけ! 一度だけあの太刀をかわせれば!

 フトコロに潜り込める!)


 サムライ丸は腰を沈め居合抜きの構え!

 太刀を外せば爆死確定!


(ッ!? 見えるッッッ!!)


 プルプルは見る! 見える!

 抜かれる太刀!

 その斬撃の軌道がはっきりと!

 極度の緊張と精神の集中による超感覚!

 スローモーション的に迫る太刀筋を身をかがめ回避!

 目の前には身体の開いたサムライ丸!


「――勝った!」


 すでに振り抜かれた太刀!

 それを返す間はない!

 決死の特攻、見事成就!

 プルプルが勝利を確信した――次の瞬間!


 メギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!


「!? !? !?

 ――――ゴブウウウウウウウウウ!!!」


 プルプルは吐血五リットル!

 そのお腹に深々とめり込むのは――サムライブレード!

 サムライ丸の抜き胴がクリーンヒットしたのだ!


「な……? よけたはず……なのに!?」

「斬ると思わせて斬らず、斬らずと思わせて斬る。

 立ち合いの基本よ」

「私は見たんじゃなく……()()()()()()……!?」

「『負けられない』と言ったな!

 そのような言い回しは軟弱のすること!

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()!」


 白目をむき倒れるプルプル!

 その胴は両断されずつながったまま!

 サムライ丸の慈悲によるミネウチである!


「反省してゲイシャにでもなるがいい」

「ムギュー!」


 プルプルはカニさんのように血の泡を吐きながら失神!

 マスター行司、タチカワが軍配を上げる!

 勝者は日本代表フジヤマ・サムライ丸!

 観客がワーワー!


『さあ、これで決勝の組み合わせが確定いたしました!

 地球ファイト決勝大会、最後の試合は日本対地球!

 決勝戦は明後日であります!

 地球の皆さま、どうぞ期待してお待ちください!』


 コロシアムにアナウンスが流れる!

 観客席には中国・おそロシア連合を破った神風トオルの姿!


「プルプル……決勝で再びまみえる約束は敵わなかったか……!

 だが……!」


 視線に気づいたサムライ丸がトオルへ顔を向ける!

 互いに視線を合わせる両者!


「この男が相手では敗れるのも無理はない……!

 なんという強さ!」

「……ヌン!」


 サムライ丸が視線のレイザービームをトオルに向ける!


「ぐうううう!?」


 トオルが気圧(けお)される!

 ただの視線がなんたる圧力か!

 負けじとトオルも視線のレイザービームを放つ!


「ムウウウンンン!!」

「ヌウ……!?」


 サムライ丸もまた圧を受ける!

 だが……サムライ丸はさらに視線ビームの出力をアップ!


「ヌウウウウウンンン!!!」

「ッ!! ぐうううううううう!!??」


 さらに押されるトオル!

 少しでも気を緩めれば気を失い即死するレベルの眼力!

 負けるわけにはいかぬ!

 トオルも視線ビームの出力アップ! アップ! アップ!


「はあああああああああああああああ!!!」

「ヌウウウウウウウウウウウウウ!!??」


 両者一歩も引かぬ視線レイザービームの応酬!

 互いのレイザービームが交差しバチバチとスパーク!

 肉眼で確認できるほどの眼力パワーである!


「でえりゃああああああああああああああああ!!!」

「きえええええええええええええいいいいいい!!!」


 チュドオオオオオオオオオオオオオンンンンンン!!!


 互いのレイザービームがついに物理的爆発!

 付近の観客は意識を喪失し倒れ、無事だった者は拍手喝采!

 決勝戦への期待が高まる!


「サムライ丸……俺は必ず! 貴様を倒す!」

「愚かな……! 貴様ごとき未熟者に敗れる俺ではない!」


 (きびす)を返し闘技場を後にするサムライ丸!

 決勝戦は明日一日の準備期間を置いた明後日!

 神風トオル、フジヤマ・サムライ丸の両者は……いかように過ごすのか!?

 直前まで身を鍛え上げるのか――それとも!



 ◆




年度末で忙しくなってきましたね!可能な限り更新していきます!

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