9 奇跡の大逆転! 燃えろ!ファイヤー地球真拳!(後編)
ファイヤートオルはファイヤーチョップで陳・肉まんの麺を切断、脱出!
上空から陳・肉まんの脳天にかかと落とし!
――しかし!
つるりん!
手応えなし!
ファイヤートオルのかかと落としは虚しく陳・肉まんをすり抜ける!
「ホホホホホ! ムダムダムダ!
お前にはラーメンを死ぬほど食わせて爆裂させてやるアル!!」
陳・肉まんのラーメン触手が伸びる!
ギュルギュルギュルギュル!!!
「ぬうう!?」
ラーメンがファイヤートオルの四肢に巻き付き拘束!
動けぬファイヤートオルに大蛇のごとくズルリと迫る陳・肉まん!
フトコロから取り出した巨大な漏斗をファイヤートオルの口にセット!
「もが! もがもが!(貴様! 何をする!)」
「ホホホホホ! 死ぬアル!
ラーメン真拳奥義! 満腹! ラーメン流し!」
陳・肉まんが無からドンブリラーメンを生成!
漏斗を通し、ファイヤートオルの胃へ強制的に流し込む!
ジャバー!
「~~~~ッッッ!!??」
おお、この恐ろしい技は――一般庶民諸君も覚えておられるだろう!
青森県代表りんごマンはこの技を受け、ラーメンの過剰摂取により無残に爆散したのだ!
このままでは――ファイヤー神風トオルは木っ端ミジンコのひき肉ミンチと化してしまう!
「ホホホホホ! ラーメンを食えアル!」
ジャバー!
「~~~~ッッッ!!??」
「ホホホホホ! ラーメンを食えアル!」
ジャバー!
「~~~~ッッッ!!??」
「ホホホホホ! ラーメンを食えアル!」
ジャバー!
「~~~~ッッッ!!??」
ジャバー!
ジャバー!
ジャバー!
ジャバー!
ジャバー!
次々と流し込まれるドンブリラーメン!
しかも熱々!
ファイヤートオルの内臓は焼かれ、その身体は風船のごとく膨らんで――
「アイヤ……!?」
――否、ファイヤートオル膨らまず!
スマートな細マッチョ体型を維持!
おお、すでに数十杯のラーメンを食しているハズ!
これは一体どうしたことであろうか!?
「ッ!? ま、まさか……!?」
「もがもが! もがもがもが!(そう! そのまさかよ!)」
ゴアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
ファイヤー神風トオルのファイヤー成分が爆燃!
くわえさせられた漏斗を瞬時に溶かし、巻き付く陳・肉まんの肉体を焼く!
「アイヤー!?」
たまらずファイヤートオルから離れる陳・肉まん!
ラーメンと化した身体の一部が焼かれ焼きそばとなる!
「こいつ……ワタシのラーメンを……!」
「ああ……全ておいしくいただき、我が身の糧とした!」
そう! ファイヤー神風トオルは流しこまれたラーメンを全て消化!
己のエネルギーへと変換したのである!
一般庶民では到底なしえぬ消化速度!
これはもちろん――
「地球真拳の必殺技の一つ、地球スーパー消化!
地球真拳に食べ過ぎの四文字はない!」
「じょ、常軌を逸しているアル!」
「黙れ! 食べ物で人を殺さんとする外道!
この俺が許さん!!」
燃え盛るファイヤー神風トオルが陳・肉まんに突っ込む!
「アイヤー!? 来るなアル!!」
陳・肉まんはイソギンチャクのごとく触手をうねらせ、先端からチャーハンビームを乱射!
しかし、ファイヤートオルを覆うラーメン数十杯分の炎エネルギーがそれを弾く!
ファイヤートオルは瞬時に陳・肉まんへ肉薄!
硬く握られた拳が繰り出されんとする!
「ッ!? だがワタシに攻撃は――」
「地球真拳んんんんんんんんん――!!」
グワシ!!!
おお、見よ!
繰り出されたのは拳にあらず!
ファイヤートオルは両腕で陳・肉まんの胴体を抱え込み――!
「アイヤッ!?」
――そのまま悪魔的な力で締め上げる!
そう、これも地球真拳の必殺技の一つ!
「地球ブリーカーアアアアアアアアアア!!!」
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!
「アイヤアアアアアアアアアアアア!!??」
メキメキメキメキ!!!
悪魔的中華音声で悶絶する陳・肉まん!
あらゆる打撃を無効化するラーメンスタイルであったが、絞め技には弱かったのだ!
「肉体を麺と化し、衝撃を分散するならば……その麺を束ねるまで!」
「アイヤー!! アイヤー!!
アイヤアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「中国代表陳・肉まん! 我が奥義を受けよ!!」
ファイヤートオルの両目に地球パワー粒子が集束!
青く発光しスパーク!
苦しむ陳・肉まんの顔に照準を合わせる!
「地球真拳奥義――」
「ヒイイイイイイイイイ――――アル!?」
「地球光線・ゼロ式!!!」
ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンンンンン!!!
両目から放たれる極太ビームのゼロ距離射撃!
その威力は地球が光速で秒間一万二千回衝突するに等しい!
つまり! 超絶悪魔的威力!
「アイヤアアアアアアアアア――――アルウウウウウウウウウウウ!!!」
チュドオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンン!!!
爆発!
陳・肉まんは木っ端ミジンコ!
勝者は地球代表、神風トオルである!
観客がワーワー!
「やった! 兄上!!」
「見事よ……トオル!」
コロシアム地下殺人リング操作室で歓声を上げるJK親子!
「キキキー!? バカなー!?」
中国テント内で泡を吹く万・テイス!
「ファックス! ファックス!
オーマイファックッッッ!!!」
VIPルームで激怒し銃を乱射するプレジデント・ピザフライ!
「殺人トラップに加え二人がかりでも倒せぬとは……!
おのれ地球真拳!!」
ピザフライのたくましいケツアゴがキラリと光る!
「こうなれば……総力を持ってブチファックしてやりマース!!」
ワーワーやかましい観客席――その中に同じくワーワーしているビキニ水着的半裸の痴女の姿。
そう、魔女っ娘王国代表ファイター、プルプル・プルリンである!
「やった! これで神風さんは決勝進出!
私も次の試合に勝って、約束通り決勝戦で――」
悪魔的魔法パワーを解放するプルプル!
その殺気を浴び半径10メートル内の一般観客が白目をむき失神!
「神風さんと戦い、勝つ!
そして魔女っ娘王国を平和にして、地球を植民地にする!!」
――同じく観客席。
ワーワーせず寡黙に試合結果を見つめる白練色の甲冑武者。
日本代表ファイター、フジヤマ・サムライ丸だ!
「勝ったか……! ならば我が決勝の相手は……!」
サムライ丸が静かにサムライパワーを放つ。
その殺気を浴び半径10メートル内の一般観客が白目をむき失神!
「トオルよ……来るなと言うたものを……!」
プルプル・プルリン。
フジヤマ・サムライ丸。
両者とも決勝戦へと意気込むが――決勝に進めるのはどちらか一方!
Bブロック準決勝はこの後すぐである!
決勝で神風トオルと戦うのは……果たしてどちらとなるのか!?
つづく
次回予告
Aブロック準決勝を勝ち抜き、決勝へと駒を進めた神風トオル!
決勝戦を明日に控えたその時、CIA四天王が立ちはだかります!
さらにはなんと! 彼らを上回る殺人集団が現れるではありませんか!
悪魔的戦力を前に、神風トオルに加勢する者の姿!
それは決勝で戦うはずの、あのファイターなのです!
一方、装甲くノ一・ヤエベニは処刑人ハリーとの一騎打ちに挑むのです!
次回! 地球真拳カミカゼ第七話!
『決戦前夜! 狙われた地球真拳!』にレリィー・ゴー!
寒い日が少なくなってくるとそれはそれで寂しいやね(-_-)




