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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第六話『卑劣な罠! 毒ガス電流地雷原重力デスマッチ!』
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7 激闘! 装甲くノ一・ヤエベニ対地下鉄のトーマス!(前編)

 装甲くノ一・ヤエベニが戦闘装甲を忍着(にんちゃく)するタイムはわずか0.82秒にすぎない。

 その変身プロセスを詳しくご説明したい――ところではあるが、本現象は高度な忍者物理学に基づいた極めて難解なヤツである。

 一般庶民諸君はひとまず、そういうものだと理解しておいてもらいたい!


「ウメコおねえさまが……装甲くノ一!?」

「黙っていてごめんなさいね」


 ヤエベニの後ろで驚く神風(かみかぜ)ルリ。

 それもそのはず、ヤエベニが人前で変身するのは今回が初めて!

 貴重な初公開シーンである!


「お互い積もる話はあるけれど……先にやることを済ませましょう」


 ヤエベニの下腿(かたい)装甲が開き、短い棒状のものが射出される。

 それぞれを両手で掴み取ると瞬時にビームが伸び刃を形成!

 伝統的忍者ウェポンの一つ、ビーム・クナイだ!


「ええい、斬れ! 斬って捨てい!!」

「「キエエエエエエエエエエエイイイイイイ!!!」」


 地下鉄のトーマスの号令でCIAエージェント抜刀隊が一斉突撃!

 ヤエベニはビーム・クナイを前でクロス!

 背面スラスターを吹かしCIAエージェントの群れに突っ込む!


「アーウチ!」「アーウチ!」「アーウチ!」

「アーウチ!」「アーウチ!」「アーウチ!」


 ビーム・クナイに切断され飛ばされるCIAヘッド!

 CIAエージェントとて非力ではない!

 プロレスラー程度であれば素手で軽く捻り殺せる力を持つ!

 あのスモウレスラーにすらギリギリ勝てる戦闘力だ!

 それでもなお、装甲くノ一の前ではベイビー同然!

 なんたる忍者腕前か!


 ポンポン! ポンポン! ポンポンポポンポーン!


「アーウチ!」「アーウチ!」「アーウチ!」

「アーウチ!」「アーウチ!」「アーウチ!」

「アーウチ!」「アーウチ!」「アーウチ!」


 リズミカルに飛んでいくCIAヘッド!

 瞬く間にその数を減らし、最後の一人も首をはねられ木っ端ミジンコに爆発!


「これがくノ一の戦いよ、ルリ。私の動き……追い切れたかしら?」

「はいッ! ()()()()()()()! 勉強になります!!」

「え、見えたの!?」


 ルリの意外な反応に驚くヤエベニ!


(この才能……さすが私の……)


 残されたトーマスがステッキをカツンと鳴らす!


「おのれ装甲くノ一! だが……貴様の方から姿を現すとは好都合!

 貴様に殺され、傷つけられた四天王の恨み……今こそ晴らしてくれるわ!」


 ボムン!


 トーマスの頭から直に生えた煙突が黒煙を吐き出す!

 CIAパワーを全解放したのだ!


「お前だけは無傷だったな……早々に逃げ出したから当然か」

「ぬかせい!!」


 地下鉄のトーマスはヤエベニへと突進!

 なんたる紳士的殺気か!

 だが、その直線的な行動はヤエベニの思う壺!


「斬り裂け! ブースト・手裏剣!」


 ヤエベニの背面装甲から射出されたのは扇風機の羽のごとき機械手裏剣!

 高性能忍者人工知能を搭載し、目標を自動追尾!

 匠の業で砥がれた刃が敵を斬り裂く!


「甘いわ!!」


 地下鉄のトーマスは()()()()()()()()()()()()()()()

 トーマスを追尾していたブースト・手裏剣は目標を喪失!

 虚しく床に突き刺さる!


(奴の能力……やはり潜れるのは地面に限らないか!)


 グシャアアアアアアアアアアアアア!!!


「ぐうう……!?」


 壁から飛び出したトーマスがヤエベニの背にトビゲリ!

 ヤエベニは弾き飛ばされ硬い床を転がる!

 地下鉄のトーマスは大地に限らず、物質であればどこでも潜り、進むことが可能なのだ!


「これぞ我が能力、『モグラ男(モール・モール)』!

 以前は後れを取ったが……四方を囲まれたこの空間では私が有利!!」

「なるほど……まあ、想定していた範囲内の能力だ」

「強がりも今のうちよォオオオオオオオオオ!!」


 再び床に沈むトーマス!

 ヤエベニの発射したビーム手裏剣が虚しく空を切る!

 遮蔽物(しゃへいぶつ)内に潜行し、自在に動き回るトーマスを捉えることは困難!


「確かに……やりづらい相手だが……!」


 ヤエベニは前腕の装甲をスライドさせ、小型物理手裏剣を連続射出!

 フロア内の床や壁、天井にマシンガンのごとく撃ち込んでいく!


(下手な鉄砲も数撃てば、か! 愚かな!)


 物質内に潜行中のトーマスは音の反射と振動で周囲を探知!

 ヤエベニの行動は筒抜けなのだ!


(その程度では……まぐれ当たりすら叶わぬわ!)


 トーマスが床から両腕を突き出す!

 その位置は……ヤエベニの足元!


(引きずり込み、動きを止める!)


 トーマスがヤエベニの両足首を掴む!

 その身体を床に沈めんとした――その瞬間!

 ヤエベニは装甲に仕込まれた全スラスターを作動!

 瞬間的に悪魔的垂直ベクトルを発生させその場で一回転!

 逆にトーマスを引きずり出す!


「な――――ッ!?」


 見事な一本釣り!

 まさに――エサに食いついたお魚さん!

 宙に浮いたトーマスの胸にヤエベニが手のひらを当てる!


「どこにも接地していなければ――逃げられまい!」

「ば、バカな!? 私の動きを予測していたとでも!?」

「お前の能力は想定済みだと言ったろう……!」


 キュイイイイイイイイイイイイイイイイイ!


 ヤエベニの右手装甲が展開!

 うなりを上げる悪魔的チャージ音!

 エネルギー粒子を集束させ光弾を生成!


「消えなさい!!」

「おのれええええ――!?」


 チュドオオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!!


 ゼロ距離射撃!

 地下鉄のトーマスは爆発とともに吹き飛ばされる!


「やった!?」

「いや……!」


 ルリの期待も虚しく、仰向けに倒れていたトーマスがむくりと起き上がる!

 吐血一リットル!


「さすがは装甲くノ一……! 草原(そうげん)のを仕留めただけのことはある!」

「浅かったか……!」


 ヤエベニがエネルギー粒子を集束させると同時に、地下鉄のトーマスはCIAパワーを胸に集中!

 ピンポイントで防御力を上げ、光弾の威力を半減させたのである!


「今の一撃で私を倒せなかったこと……後悔するがいい!!」


 ザブン!!


 スイマーのごとく床に飛び込むトーマス!

 次に顔を出すときにはおそらく――


(大技を繰り出すに違いない……!)


 ヤエベニが神風ルリのもとへブースト移動!

 ()()()()()()()()()()


「ルリ!」

「おねえさま……!?」


部屋の収納を増やすため、棚を購入しました!結構スッキリしますな!

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