1 神々の集結! 降臨!ギリシア十二ゴッド神!(後編)
地球真拳を使用する謎の人物、処刑人ハリーの正体は脳改造された神風アキラであった!
そして――装甲くノ一・ヤエベニは神風サクラ!
神風アキラの妻であり、トオルとルリの母親である!
神風トオルの両親は生きていた!
だが! おお、なんと悲しき運命か!
ヤエベニはハリーを――サクラはアキラの命を狙うのであった!
ピザフライの配下に成り下がった神風アキラの命を!
◆
「そう……ピザフライの悪事に加担する神風アキラ。許してはおけない!」
ビームクナイでA級CIAエージェントの首をはねるパールピンク装甲の戦士。
装甲くノ一・ヤエベニとなった――神風サクラである。
地球ファイト決勝大会の裏で何事かを企む米国。
その動きを阻止するために各所を回っているのだ。
「あなたは私が……必ず殺す」
悪魔的な嗅覚を誇る『追跡のドッグホット』の首が落ち、爆発!
「――これ以上、その手を汚させないためにも!」
◆
BANG!!!
処刑人ハリーがリボルバー拳銃を発砲!
弾丸はゴウショウの顔面スレスレで通り過ぎる!
外れたのか!? 外したのか!?
――答えはどちらも否!
放たれた弾丸はゴウショウの後ろに生える松の木に命中!
「痛いッ! 何すんのよッ!!」
松の木が痛みを訴える! 人語で!
おお、その奇怪な松の木はグニャグニャと形を変え、人間の姿へと変化!
布っきれをギリシア彫刻的にまとい、コメカミに麦の穂を猟奇殺人鬼的にくくりつけた半裸の女だ!
オッパイもデカい!
「ムウ!? いつの間に!?」
「感覚が鈍ったなゴウショウ!」
謎の麦女に向き直るゴウショウ!
もう一方の手にもリボルバー拳銃を握るハリー!
「我が名はギリシア十二ゴッド神の一人、デメテル・ムギコクモツ!」
デメテル・ムギコクモツの手のひらから麦の粒がザラザラとこぼれる!
ハリーに空けられた胸の穴に麦をそそぎ、その肉体を修復!
「我らが一人、キングゼウスゴッドカイザーの仇! 討たせてもらおうか!」
「ああ……奴のお仲間か。相手してやってもいいが……一人ずつでいいのか?」
「気づいておるか! ならば皆の衆!!」
直後!
ゴウショウとハリーを取り囲むように次々と現れるギリシア十二ゴッド神!
ザバアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
静かな湖面が突如噴き上がり――三又の槍を持ったギリシア彫刻的ムキムキ男が水面に立つ!
「我が名はギリシア十二ゴッド神の一人、ポセイドン・シーウミマリン!」
シュビイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
月光のレーザービームが降り注ぎ――おでこに三日月模様のついたギリシア彫刻的半裸の女が現れる!
オッパイもデカい!
「同じくアルテミス・セラーブイ!」
グサグサグサグサグサグサグサグサグサグサ!!!
天空から飛来した無数の槍や盾が大地に突き刺さり――ギリシア軍神彫刻的なイケメンマッチョに融合合体!
「同じくオヤオヤアレアレス!」
パカッ! ホカホカホカホカ!!!
巨大電気炊飯器の蓋が開き――布っきれを修道シスター的にまとったトロそうな女が現れる!
オッパイもデカい!
「同じくぅ~ヘスティア・カマドぉ~!」
そして――荘厳なる輝きとともに現れる、ギリシア的布っきれをキチンと着こなした気品ただよう女!
オッパイもデカい!
「我が名はヘイヘイヘラヘイラー! 処刑人ハリーとやら!
キングゼウスゴッドカイザーを殺した罪、我らが償わせてくれるわ!!」
ヘイヘイヘラヘイラー!
デメテル・ムギコクモツ!
ポセイドン・シーウミマリン!
アルテミス・セラーブイ!
オヤオヤアレアレス!
ヘスティア・カマド!
――ギリシア十二ゴッド神の実に半数が集結!
神の名を冠するキングゼウスゴッドカイザー級が一度に六人!
悪魔的な戦力である!
「キングゼウスゴッドカイザーの過ちは……単独行動をとったこと!
我らが連携いたさば敵は無し!
逃げ場はないぞよ……さあ、覚悟せよ!!」
ヘイヘイヘラヘイラーが両手を輝かせる!
何らかの殺人的な攻撃準備である!
「……ではこれで失礼いたします」
「これ! 貴様もこの場に居合わせた縁じゃ! 仲良く地獄へ行くがよい!!」
「ッ!? この俺の忍び足に気付くとは!?」
忍者もビックリする悪魔的忍び足で立ち去ろうとしたゴウショウ!
無慈悲にも発見され、彼もターゲットの一人となってしまった!
「ムムムー!」
「残念、逃げられないみたいだな」
諦めて地球真拳を構えるゴウショウ。
前に突き出した拳が青く発光する!
「ここは共闘するしかあるまい!」
「ああ、そのほうが楽だな」
背中合わせでギリシア十二ゴッド神を警戒する二人!
二対六!
一人で三人を相手にしなければならぬ計算!
一般常識的に圧倒的不利!
「この状況……昔を思い出すな、アキラよ!」
「さてな……どうだったか!」
ヘイヘイヘラヘイラーが号令!
「かかれい!!」
ギリシア十二ゴッド神が一斉に動き出す!
◆◆◆
「馬鹿な……ギリシア十二ゴッド神である、この俺が……!」
血だまりの中に倒れるギリシア彫刻的半裸の美男子。
ギリシア十二ゴッド神の一人、アッポロポロンである。
その肉体は所々千切れとび、ひき肉ミンチ寸前の状態!
通路の床や壁は何らかの悪魔的な摩擦で焼け焦げた跡が残る!
「フン! その程度の腕でCIA四天王に勝てると思うたか!」
アッポロポロンを見下ろすのは地下鉄のトーマス!
紳士的にパイプをふかし、頭の煙突からドーナツ状の煙をポワポワさせる!
「おのれ……だが! 残念だったな!!」
血反吐を吐きながらアッポロポロンが笑う!
「俺は……囮だ! 今頃は他の者がピザフライを――」
「ヘファイストス・ホノオマル」
「ッ!?」
トーマスの言葉に顔が引きつるアッポロポロン!
「アテネ・ガ・アッテネ」
「ッ!? ッ!?」
「アイ・ト・ビー・アフロデイッテ」
「ッ!? ッ!? ッ!?」
「ヘルメスドスメス」
「ッ!? ッ!? ッ!? ッ!?」
顔が引きつりまくりバキバキに歪むアッポロポロン!
「な……なぜその名を!? ま、まさか!?」
「そのまさかよ!」
ポッポー!!!
トーマスの煙突が勢いよく煙を噴射!
アッポロポロンの周囲の床が波打ち、下から現れる四つの生首!
それらはギリシア十二ゴッド神の首だ!
「先に倒しておいたよ……君のお仲間をね!」
「なんと……!? だ、だが我らはまだ――!」
「君と会う前に連絡を受けていてね。
ハリー殿を狙った六人も死んだそうだ。
つまり君が……最後の一人だ!」
「ば、バカなあああああああああああああッッッ!!??」
アッポロポロンは極度の怒りと絶望により吐血20リットル!
呼吸が荒くなり顔から血の気が引いていく!
「キングゼウスゴッドカイザーには慎重さが欠けていたと言ったね?」
地下鉄のトーマスがステッキをクルクルと回す!
「彼の敗因はそこではない」
「……! ……!」
もはや言葉が出ぬアッポロポロン!
「単純に強いのだよ、我々は! 君たちより遥かに!!
最強国家U・S・Aをなめるでない!!」
「~~~~ッッッ!!??」
グシャリ!!!
トーマスの悪魔的ステッキ突き!
アッポロポロンの頭部はビリヤードのごとく弾き飛ばされ絶命!!
ギリシア十二ゴッド神、シン・巣鴨にて全滅!
おお、恐るべきはCIA四天王、地下鉄のトーマス!
「プレジデントの命を狙う不届き者は許さぬ!」
床に転がる四つの生首とアッポロポロンの死体が床に沈んでいく。
己の力量を再認識する地下鉄のトーマス。
河川敷公園で装甲くノ一の奇襲を受けた際は不覚を取った。
だが、自分に有利な地形であれば!
「――装甲くノ一! 次に会った時は……貴様も粉々にしてくれるわ!」
◆◆◆
ズゾゾゾゾ!
ハリーと別れ、お蕎麦屋さんで天ぷらそばをすするゴウショウ。
ギリシア十二ゴッド神との戦いでお腹が空いたのである!
(神風アキラが生きていた……ピザフライに従う改造人間として!)
ズゾゾゾゾ!
そばをすするゴウショウ!
(このままでは夫婦で……そして親子で殺し合うことに!
なんという残酷なる運命か!)
ズゾゾゾゾ!
そばをすするゴウショウ!
(胸が詰まる思いだ……食事ものどを通らぬ……!)
ズゾゾゾゾ!
そばをすするゴウショウ!
汁を半分ほど飲み、箸を置く。
「マスター! 鴨南蛮そば、力餅トッピングで頼む!」
「あいよー!」
ズゾゾゾゾ!
追加注文を待ちながらほうじ茶をすするゴウショウ!
(だが……それでは一体誰があの筆文字を!)
別れ際、ゴウショウはハリーに尋ねた。
トオル宛に届けられた文――『決勝大会には来るな』の真意を。
だが、その返事は驚くべきものであった!
「ああ、確か開会式の時にそんなこと言ってたな。
だが……俺は知らねえな。手紙なんぞ出した覚えはない」
ズゾゾゾゾ!
追加した鴨南蛮そばをすするゴウショウ!
筆跡は間違いなく神風アキラのもの!
だが処刑人ハリーとなった神風アキラは否定!
意味不明! 理解不能である!
おお、あの文をしたためたのは何者であろうか!?
(確かめねばならぬ……もう一人の男に!)
みそ味のお鍋にハマってます(^-^)
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