6 プリンセス危うし! 粛清天使と悪魔のハルバード!
「あ、あなたは!?」
「知っているのか、プルプル!」
「彼女は粛清天使それんちゃん!
魔女っ娘王国の第一級賞金首!
お金さえ払えばどんな依頼も引き受ける最強の殺し屋です!」
――粛清天使それん。
かわいらしいツインおさげヘアー。
アダルティーなノースリーブの黒レザードレス。
小さいオッパイ。
そして――手には殺意高きハートのハルバード!
天使のような悪魔的殺人少女である!
「死ねええええええええええい!!」
ハルバードを振りかぶり、それんが跳躍!
「いかん!」
神風トオルはプルプルを抱え間一髪回避!
直前まで座っていたベンチが両断される!
『ゲヒヒヒヒ! 逃げられちまったなあ!!』
長い柄の先、ハート型の造形物から槍と斧が生えたそのハルバードは――下卑た笑い声を放つ!
「黙りなハーゲン! すぐに血を吸わせてやるよ!」
粛清天使が使うのは生きたハルバード!
その名もハーゲン・ラック!
非道の限りを尽くしたゆえ、時の大賢者によってハルバードに封印された一級悪魔である!
「ええい、貴様! プルプルに何の恨みがある!」
「恨み? 関係ないね! 金を積まれれば誰だって殺すんだよ!
邪魔をするならば……お前も血祭りにあげてやる!!」
「おのれ……この外道悪魔が!!」
プルプルを守るため、神風トオルが戦闘態勢を取る!
拳に地球パワーを込めそれんに仕掛けようとした――その時!
バキュンバキュンバキュン!!!
「ッ!? 銃撃!?」
向かってくる弾丸を拳で弾くトオル!
シン・巣鴨で振り払ったはずの魔法ヤクザ集団が追いついたのだ!
魔法ローブの下にはヤクザスーツ!
魔法の杖はピストルに変化している!
「粛清天使! お前は王女に専念しろ!」
「あいよ!!」
魔法ヤクザは総勢八人!
トオルに向け攻撃を開始する!
「「くらえ! 魔法ピストル!!」」
バキュンバキュンバキュン!!!
魔法コーティング処理された弾丸がトオルに撃ち込まれる!
「地球真拳! 銃弾掴み!!」
パシパシパシ!!!
撃ち込まれた弾丸を掴み取って無力化するトオル!
――しかし!
「「もろたでええええええええええ!!」」
「……ッ!?」
茂みからさらに魔法ヤクザが三人!
魔法ドスを構えトオルに突っ込んでくる!
魔法ドスとは通常の三倍の鋭さをもつマジカル凶器だ!
刺されれば死んでしまう!
「地球真拳・銃弾返し!!」
トオルは掴み取った弾丸を指で弾き、魔法ドスヤクザに撃ち込む!
「「ぎゃああああああああああああ!!」」
魔法ドスヤクザは穴だらけのレンコンと化す!
そこへさらなる魔法ピストル攻撃!
バキュンバキュンバキュン!!!
「ちいい!」
ゴロゴロゴロ!!
トオルは地面を転がって回避!
転がるトオルを狙い魔法ヤクザがさらに発砲!
バキュンバキュンバキュン!!!
「ちいい!」
ゴロゴロゴロ!!
トオルは地面を転がって回避!
転がるトオルを狙い魔法ヤクザがさらに発砲!
バキュンバキュンバキュン!!!
「ちいい!」
ゴロゴロゴロ!!
トオルは地面を転がって回避!
転がるトオルを狙い魔法ヤクザがさらに発砲!
バキュンバキュンバキュン!!!
ゴロゴロゴロ!!
バキュンバキュンバキュン!!!
ゴロゴロゴロ!!
バキュンバキュンバキュン!!!
ゴロゴロゴロ!!
バキュンバキュンバキュン!!!
ゴロゴロゴロ!!
バキュンバキュンバキュン!!!
ゴロゴロゴロ!!
――カチカチカチ!
「「しまった! 弾切れじゃい!」」
「隙ありいいいいいいいいいいい!!」
トオルはコロコロ状態から跳ね起き、魔法ピストルヤクザに急接近!
一番近いヤクザに拳を叩き込む!
グシャアアアアアアアア!!!
「ごべえ!?」
ヤクザは顔面を破壊され、五リットル吐血ののち意識を喪失!
トオルは次のヤクザに拳を叩き込む!
グシャアアアアアアアア!!!
「ごべえ!?」
ヤクザは顔面を破壊され、五リットル吐血ののち意識を喪失!
トオルは次のヤクザに拳を叩き込む!
グシャアアアアアアアア!!!
「ごべえ!?」
グシャアアアアアアアア!!!
「ごべえ!?」
グシャアアアアアアアア!!!
グシャアアアアアアアア!!!
グシャアアアアアアアア!!!
「ごべえ!?」
「ごべえ!?」
「ごべえ!?」
チュドドドオオオオオオオンンン!!!
全ての魔法ヤクザが沈黙、そして爆発!
「無事かプルプル!?」
トオルがすぐさまプルプルの様子をうかがう。
目に入ったのは――それんに頭を踏みつけられたプルプルの姿!
「フン! この程度か王女様よおおおおお!!」
「うう……」
それんが足でプルプルの頭をグリグリ!
すでに大勢は決していた!
「一息に楽にしてやるぜい!!」
『ゲヒヒー! 王女の血だあああああああああ!!』
それんがハルバードを振りかぶる!
「やらせるかああああああああああ!!」
トオルが近くに落ちていた魔法ドスを蹴り飛ばす!
迫る魔法ドスを察知しそれんが後方に跳躍回避!
そこへトオルが追撃、正拳突きを叩き込む!
ゴシャアアアアアアアアア!!!
ハルバードの柄で拳を受けるそれん!
衝撃波が発生し周囲の大地が削られる!
『ゲゲゲ! 痛えなこの野郎!!』
「人語を話す斧! 奇怪な!!」
トオルの拳を受けたまま、それんはハルバードをその場に固定!
鉄棒運動のごとく遠心力を乗せたドロップキックを放つ!
「邪魔なんだよ!!」
グシャアアアアアアアアア!!!
「ぐううう!!??」
腹部に蹴りを受け弾き飛ばされるトオル!
それんがハルバードから魔法光弾を放ち追撃!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
爆発! それんは魔法光弾をさらに連射!
チュドドン! チュドドン! チュドドンドン!!!
連続爆発! 大盛カラアゲのごとき悪魔的爆炎!
神風トオルは木っ端みじんか!?
――答えは否!
「とったぞ!!」
「!?」
トオルは爆炎に紛れそれんの背後に回り込んでいた!
無防備な背中に必殺の地球パンチを叩き込まんとした――その時!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
「ぐあああああああああ!?」
トオルの足元が爆発!
それんがあらかじめ設置していた接触発動式爆発魔法陣だ!
「馬鹿め! ひっかかったな!!」
それんが跳躍、さらに飛行魔法を発動し上空へ移動!
トオルの頭上から魔法光弾を連続発射!
回避困難な広範囲の面制圧射撃だ!
このままでは黒焦げのひき肉ミンチと化してしまう!
「地球真拳! 地球ドリルううううううううううう!!」
トオルは地球パワーをまとい、その場で高速きりもみ回転!
ギャリギャリギャリギャリギャリ!!!
己の身体をドリルと化し、大地を削り地中へ潜行!
チュドドドドドドドド!!!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
間一髪、魔法光弾による爆撃を回避!
「野蛮な地球人め――だが!」
地中に潜ったトオルの位置は不明!
しかし! それんの光弾連射は継続!
「地中に人が生きていられるだけの酸素はない!」
光弾を恐れ、地中にいれば窒息死!
窒息を恐れ、地上に出れば光弾の餌食!
『ゲヒャヒャー! 王手! チェックメイト!
詰み詰み詰み詰みいいいいいいいいい!!』
ハートのハルバード、ハーゲン・ラックが奇声を上げる!
それんが勝利を確信した――次の瞬間!
((――――ッッッ!!??))
それんとハーゲンが悪魔的殺気を察知!
攻撃を中断し全魔力を回避行動に振り向ける!
極度の緊張から肉体は硬直!
動かぬ身体を魔法ブーストで無理矢理その場から引き剥がす!
ゴアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
コンマ数秒の差!
それんが直前まで居た空間を悪魔的極太ビームが貫く!
地球真拳奥義・地球光線だ!
「外しただと!? やるな……!」
地球光線で削られてできた古井戸のごとき縦穴!
底に立つ神風トオルは両目から煙を吐く!
地中からの狙撃に失敗!
「あぶねえ……ゴブウ!?」
『それん!?』
地球光線を回避したはずの粛清天使が吐血一リットル!
直撃こそ避けられたものの、光線の外周も地球パワー粒子のエネルギー範囲!
当然軽くないダメージを受けるのだ!
「こ、今回はこれくらいで勘弁してやる! だが……すぐに戻ってくるぞ! アディオス!!」
トオルとプルプルをギラリンと睨み付け、それんが撤退!
いずこかへと去っていった!
「粛清天使それん……恐ろしい女だ……!」
地球真拳・地球クライミングにより縦穴から這い出る神風トオル。
そこへ駆け寄るプルプル。
「大丈夫ですか! 神風さん!」
「ああ……だが再び襲ってくるだろう! プルプル、今のうちに自分の傷を治して――」
トオルの言葉を待たず、その手をギュッと握りしめるプルプル。
潤んだ目でトオルを見上げる。
「逃げてください。私……地球ファイトから降ります!!」
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