3 殺人ヨーガの洗礼! 日本対インド!
Aブロック二回戦は地球代表神風トオル、中国代表陳・肉まんが勝ち進んだ。
その翌日、Bブロック二回戦の第一試合は日本対インド!
「コンニチハ!」
「ナマステ!」
両者、互いに礼!
ゴオオオオオオオオオオオオオンンンンン!!!
そして戦いの鐘が鳴る!
「んナマステえええいっ!!」
インド代表インド・カレーまんが胡坐をかきながら空中浮遊!
鍛え上げた反重力ヨーガ細胞による論理的物理現象である!
瞬時に十メートル上昇!
「んんんナマアアアアア……」
高度ヨーガ呼吸により大きく息を吸い込み、上半身を膨らませるカレーまん!
地上にいるサムライ丸に狙いを定め――
「っステえええええええええ!!!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
口から勢いよく噴き出される液体!
インドカレーだ!
「――ッ!?」
サムライ歩法により紙一重でかわすサムライ丸!
ジュジュジュウウウウウウウウウウウ!!
コロシアム会場がどよめく!
見よ、インドカレーが着弾した場所を!
固く敷き詰められたグラウンドが溶け、煙とともに沈下していく!
体内に溜めこまれたインドカレーを超強酸性と化し、発射!
ヨーガの達人にのみ可能な神秘の技である!
吐き出されるインドカレーは実質レーザービームだ!
「ナマステテテテテ! カレーは食べるだけのものではない!
変幻自在! 神の液体じゃあああああああああああ!!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
インド・カレーまんが超強酸性インドカレービーム連射!
サムライ丸はサムライ歩法からサムライ走法に切り替え連続紙一重回避!
穴だらけのレンコンのごとく沈下する闘技グラウンド!
回避行動を取りながら攻め方を探るサムライ丸!
「――甘い!」
連射されるビームとビームのわずかな間隔!
その隙をつきサムライ丸が一気に踏み込む!
「んナマ!?」
瞬時にインド・カレーまんの下に潜り込むサムライ丸!
直下はカレービームの死角!
彼にとって十メートル程度の高さであれば十分攻撃範囲!
サムライ丸が抜刀し跳躍せんとした――その瞬間!
ギュウウウウウウウウウウウウウウンンンンン!
インド・カレーまんが直下のサムライ丸めがけ両腕を伸ばす!
サムライ丸の左右から挟み込むように迫る拳!
「ムウウウ!?」
サムライ丸はサムライバックステップにより紙一重で回避!
目の前をクロスして過ぎ去るカレーまんの腕!
「面妖な技を……だが!」
伸びた両腕は隙だらけ!
切断せんと再度踏み込まんとするサムライ丸!
しかし突如として目前に現れる――インド・カレーまんの顔面!
「んんんナマステエエエエエ!!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
口から吐き出されるカレービーム!
サムライ丸は紙一重でブリッジ回避!
なんとインド・カレーまんは両腕のみならず、首をも長く伸ばしているではないか!
「ナマステテテテテテ!」
高らかに笑うカレーまん!
サムライバックダッシュにより距離を取るサムライ丸!
「おのれ! 貴様も妖怪変化、ろくろ首の類か!?」
「ナマステテテ! この程度の技、インド人ならば常識!
ヨーガを極めれば肉体を自在に伸縮させることなど……朝カレー前よ!」
両腕を伸ばし蛇のごとくうねらせながら、インド・カレーまんが指先をサムライ丸に向ける!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
なんと指先に穴が開き、そこからカレービーム!
ヨーガを極めれば当然可能な生理現象だ!
「ちいいい!」
サムライ丸は十本のカレービームをサムライパルクールにより紙一重で回避!
インド・カレーまんは首や腕を伸縮させながら空中を平行移動!
サムライ丸を逃がすまいと全周囲からの攻撃を開始!
「ナッマステテテ! これぞ我が殺人ヨーガの奥義!
オールレンジインドカレー殺法じゃあああああああ!!」
カレーまんの首が伸び、口からカレービーム!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
サムライ丸が紙一重で回避!
カレーまんが右腕を伸ばし、指先からカレービーム!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
サムライ丸が紙一重で回避!
カレーまんが左腕を伸ばし、指先からカレービーム!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
サムライ丸が紙一重で回避!
あちこちからカレービーム!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「なんの!」
「なんの!」
「なんの!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
ドビュビュのビュウウウウウウウウウウ!!
「なんの! なんの! なんなんのなーん!」
おお、なんと激しき攻防か!
カレーまんの口と指先、計11の砲門から放たれるカレービーム!
四方八方から飛び交うビームを連続回避するサムライ丸!
だが彼もまた、カレーまんの素早く伸び縮みする肉体を捉えることができない!
試合開始から数分、このまま膠着状態が続くのであろうか!?
(――否! ワシのカレーをこれほどよけるとは驚きだが……実際奴の回避は紙一重!
体力は有限! 動きが止まるのも時間の問題!
力尽き果てるまで……じっくり攻撃させてもらうぞ!)
カレービームを吐き続けるインド・カレーまん!
――しかし!
(……なぜだ!? なぜ止まらぬ!?)
カレービームはただただ大地を削るのみ!
サムライ丸はギリギリのタイミングで避け続ける!
その回避行動が衰える気配は一向にない!
(このままでは……こちらが先に……!?)
インドカレーもまた有限!
いかにヨーガの神秘といえど、カレーが無限に湧き出す泉はないのだ!
「……どうした、干からびるまで続けるか!?」
回避行動を取りながら、サムライ丸の鋭い眼光がカレーまんを貫く!
スパイスのきいた汗を流すカレーまん!
「ゼイゼイ……! おのれ……なぜだ!? なぜ当たらぬ!?」
「こちらのミスを期待しての長期戦……悪手なり!
貴様の攻撃、すでに見切ったわ!」
「ぬかせえええええええええええいいいいいいい!!」
口と左右指先の個別射撃による三次元空間殺法を中断!
インド・カレーまんが伸ばしていた首と腕を戻す!
両手首を合わせ、指先全てをサムライ丸に向ける!
「もう出し惜しみはせぬ!
インドカレー・フルバーストおおおおおおおお!!」
ドビュウウウウウウウウウウウウウウウ!!
サムライ丸目がけカレービームを全力一斉発射!
放射状に放たれたビームの攻撃範囲は広大!
面制圧的射線の回避は極めて困難!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
爆発!
超強酸性インドカレーが闘技グラウンドを溶かし、爆散させる!
「ナマステテテテ! やったか!?」
爆煙が晴れる!
サムライ丸は溶けて蒸発してしまったのか!?
――答えは否!
見よ、爆心地で腕を組み仁王立ちするサムライ丸の姿を!
その白練色の甲冑は……当然のごとく無傷!
「ば……バカなマステ!?」
サムライ丸はいかにカレービームフルバーストを回避したのか!?
それは実に単純!
その場からわずかに数歩歩いただけである!
これまで紙一重でかわしてきたビームの数々!
それは決して余裕がなかったからではない!
ビームの射線を読み切ったサムライ丸にとって、回避行動は最小限の動きで十分なのだ!
「この程度の力で俺に勝とうなど……夢のまた夢!」
「ッッッ!!」
「今度はこちらから行くぞ!」
サムライ丸の悪魔的殺気!
インドカレーがエンプティ状態のカレーまんが戦慄!
上空に逃れんとヨーガ細胞の反重力係数を上げる!
だが――それを許すサムライ丸ではない!
「サムライッッ!! 念動ウェエエエエエイブッッ!!!」
サムライ丸の右手が発光!
浮遊するインド・カレーまんに手のひらを向ける!
「な……ナマステ!?」
インド・カレーまんの周囲にサムライ力場が発生!
不可視の力がカレーまんの動きを封じる!
「う……動けん!?」
この現象はサムライ念動力による空間圧縮能力によるもの!
日本古来より伝わる……上級サムライのみが習得可能な超能力である!
「ヌウオオオオオオオオオオ……!」
インド・カレーまんの身体を空中に完全固定!
続けてサムライ丸が太刀に念を送り、刀身が発光!
跳躍しインド・カレーまんのさらに頭上を取る!
「サムライ・ダイナミック!!」
ズバアアアアアアアアアアアアアアア!!!
サムライ丸がインド・カレーまんを両断!
太刀を振り抜いた格好でグラウンドに着地!
「な……ナマ……!」
肉体から火花を散らすインド・カレーまん!
チィンッ!!
太刀が鞘に納められ、金属音が小さく響く!
――直後!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
インド・カレーまん爆発!
日本代表、フジヤマ・サムライ丸の勝利である!
観客がワーワー!
最近はヨーグルトを食べまくっています(^-^)
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