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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第三話 『惨劇!忍び寄る暗殺者!』
30/88

6 絶体絶命! 神風トオル包囲網!(後編)

 ◆◆◆



 プレジデント・ピザフライによるタケヤリボンバー行為により粉々となるVIPルーム天井!

 黒こげの焼き芋と化した人型物体がボトリと落下!


「こ奴が曲者(くせもの)か! 恐れ多くもプレジデントのお命を狙いに来たか!」


 CIA四天王の一人、天空のケーンが黒焦げ物体に接近!

 身元を明らかにせんとする!

 しかし! 天空のケーンの脇腹に銃弾が撃ち込まれる!


「痛――――――ッッッ!!」


 発砲者は処刑人ハリー・ガンウッド!

 天空のケーンは激痛により膝をつく!


「な、何をする!? 裏切ったか!?」

「バカ言っちゃいけねえ。お前さんを助けてやったんだぜ」

「――ッ!」


 ――直後!

 黒焦げ物体が急激に膨張!

 オモチのごとく膨れ上がる!


 チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!


 そして爆発!

 間一髪! その場にいた者は全てソファーや物陰に隠れ爆風を回避!


「プレジデント! ご無事ですか!?」

「オフコース的だいじょうブイ! 当然やで!!」

「それはようございました! 曲者め、まさか自爆するとは……!」


 いや、とタバコの煙を吐き出す処刑人ハリー。


「そいつは変わり身の術を応用したトラップ……!

 本物はすでにこの場にはいないだろうな」

「では曲者はまだ生きていると!?」

「逃げたかどこかに潜んでいるか……奴の目的はわからんがね」


 焼け焦げた室内。

 唯一爆発から助かったハンバーガーをかじるプレジデント・ピザフライ。

 その顔は悪魔的な鬼の形相!


「ミーのプラベーティング・ゾーンに侵入するとは不届きな……!

 許さん……許さんぞおおおおおおお!!

 曲者じゃ! 出あえ! 出あええええええいいいいい!!!」


 爆発音とピザフライの絶叫を聞きつけCIAエージェントがVIPルームに集結!


「曲者じゃ! まだ遠くには行っていまい!

 草の根分けても見つけだせい!!」

「「ウィ! ムッシュ!!」」


 拳銃を構え飛び出すCIAエージェント!


「しっかりやれよ!!」


 CIAエージェントに(げき)を飛ばす天空のケーン!


「お前も行かんかいこのファックス野郎!!」


 BANG! BANG! BANG!


「痛――――――ッッッ!! 承知しました!!」


 ピザフライに撃たれ同じくVIPルームを飛び出す天空のケーン!


「くそったれ……! ミーの部屋に侵入するとは一体何者じゃ!!」


 怒り狂うプレジデント・ピザフライ。


「アアン! ファッキンファッキン!」


 デカパイを揺らすパツキン・デカパイ・カウガール。


「慌てなくてもその内また来ますぜ、プレジデント」


 焼け焦げたアメリカ的ソファーに腰掛ける処刑人ハリー。


「あんたと……俺を殺しにね」




 警報が鳴り響くコロシアム管理施設内。

 天井裏や床下、通気口など、建物内のメンテナンス区画を流れるようにすり抜けていく女の姿。

 謎のメガネ女子高生、月宮殿(げっきゅうでん)ウメコである。

 美しいポニーテールヘアがなびくも、その顔は黒いすすで汚れている。


(危ないところだったけど……この身体、よく動いてくれたわ)


 プレジデント・ピザフライのタケヤリボンバーを間一髪のところで回避した彼女。

 ピザフライの暗殺には失敗したが……重要な情報は得られた。

 一刻も早く神風(かみかぜ)トオルや神宮司(じんぐうじ)ゴウショウに伝えねばらならない。

 ウメコが思考した――その時!


 バゴン!!!


 点検口を開け、下から顔を出すCIAエージェント!

 ウメコを視認!

 仲間に目標発見を伝える――ことはできなかった。

 すれ違いざまに首をねじ切られ、瞬時に絶命!

 その頭部はラグビーボールのごとくウメコの脇に抱えられていた!


(やはりピザフライの前に……あの男を殺す必要があるわね……)


 CIAエージェント頭部を悪魔的に蹴り上げ、前方の換気口を破壊!

 そのままダクト内に滑り込む!


(処刑人ハリー・ガンウッド……()()()()()()()()()()()()()()を……!)



 ◆◆◆



「分身とはいえこの俺に致命傷を負わせるとはアッパレ!

 ……だが!」


 シャドウ・ウゲンタが人差し指と中指をピンと立て口元に当てる!

 このポーズは忍法を発動する際のトラディショナル忍者作法だ!


「ニンッ!」


 ドロン!


 ウゲンタの掛け声とともに白煙が上がり、その隣にもう一人のウゲンタが出現!

 見分けのつかぬ完全なる分身である!

 しかし!


「バカめ! 俺の見ている前で分身とは愚か!

 もはや分身になど惑わされぬ!!」


 神風トオルは本体をロックオン!

 分身相手に無駄骨を折ることはない!

 ――と思われた、次の瞬間!

 ウゲンタと分身が指を立て忍者作法!


「ニンッ!」「ニンッ!」


 ドロン! ドロン!


 掛け声とともに白煙が上がり、二人の両端に分身ウゲンタが出現!

 見分けのつかぬ完全なる分身!

 二人のウゲンタが四人となる!

 そして四人は高速反復横跳び!

 手品師がカードをシャッフルするがごとく、ウゲンタ本体の位置が迷宮入りされる!


「むむむ……!」


 超人的動体視力を有する神風トオル!

 悪魔的シャッフルもまだ本体ロックオン継続!

 分身相手に無駄骨を折ることはない!

 ――と思われた、次の瞬間!

 ウゲンタと分身が指を立て忍者作法!


「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」


 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!


 掛け声とともに白煙が上がり、四人の両端に分身ウゲンタが二人ずつ出現!

 見分けのつかぬ完全なる分身!

 四人のウゲンタが八人となる!

 そして八人は高速反復横跳び!

 手品師がカードをシャッフルするがごとく、ウゲンタ本体の位置が迷宮入りされる!


「むむむ……!」


 超人的動体視力を有する神風トオル!

 悪魔的シャッフルもまだまだ本体ロックオン継続!

 分身相手に無駄骨を折ることはない!

 ――と思われた、次の瞬間!

 ウゲンタと分身が指を立て忍者作法!


「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」

「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」


 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!

 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!


 掛け声とともに白煙が上がり、八人の前方に分身ウゲンタが八人出現!

 見分けのつかぬ完全なる分身!

 八人のウゲンタが16人となる!

 そして16人は高速反復横跳び!

 さらに前後移動を加え、カップアンドボール・マジック状態!

 ウゲンタ本体の位置が迷宮入りされる!

 おお、果たして!

 神風トオルは本体を捉えているのであろうか!?


「ぬううううううううううう~~ッ!!」


 超人的動体視力を有する神風トオル!

 見開かれた両目からは血液が垂れる!

 まだ辛うじて! 本体ロックオン継続!

 分身相手に無駄骨を折ることはない!

 だが! これ以上分身を増やされては!

 トオルの額を冷汗が流れる!


(さすがに……()()()()()()()()()()()!)


 ――と思われた、次の瞬間!

 ウゲンタと分身が指を立て忍者作法!

 おお……なんという残酷なる悪夢的現実か!


「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」

「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」

「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」

「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」「ニンッ!」


 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!

 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!

 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!

 ドロン! ドロン! ドロン! ドロン!


 掛け声とともに白煙が上がり、二列八人横隊の前後に分身ウゲンタが八人ずつ出現!

 見分けのつかぬ完全なる分身!

 16人のウゲンタが……32人となる!

 そして32人は高速反復横跳び!

 さらに前後移動を加え、知育的スライドパズル状態!

 ウゲンタ本体の位置が迷宮入りされる!

 おお、果たして!

 神風トオルは本体を捉えているのであろうか!?


「……ぐあああああああああ――――ッッッ!!!」


 眼球から激しく出血!

 ラムネドリンク的1リットル血しぶき!

 一般庶民であれば100代先の子孫まで失明確実な眼球酷使!

 32人による超高速忍者スライドパズル!

 超人的動体視力を有する神風トオルでも捉えきることは不可能であった!

 ――そして、その隙を逃すウゲンタではない!


「「ニンニンーッ!!」」


 ウゲンタ四列八人横隊のうち、前二列が跳躍!

 神風トオルの頭上を越えその背後に回る!


「ッ!? しまった!!」


 天井と壁に囲まれた通路内。

 32人のウゲンタに挟まれた神風トオル。

 逃げ場なし!

 忍者包囲網の完成である!


「ふはははは! 貴様の命運もはやこれまで!

 これぞ我が必殺の殺人忍法! 32人分身の術!

 せめてもの慈悲! 念仏でも唱えるがよいわ!!」


 32人のウゲンタが一斉に言い放つ!


「むむむ! むむむむむ!!」


 いかに迎え撃つべきか――トオルが思考を巡らそうとした瞬間!


「バカめ! 念仏など唱えさせるか! 慈悲などないわ!!」


 32人のウゲンタが神風トオルへ一斉に襲い掛かる!


 ボカスカ! ボカスカ!

 バキッ! グシャッ! ボキボキッ!!


「ぐああああああああ!!??」


 攻撃を終え元の位置に戻る32人のウゲンタ!

 ヒット・アンド・アウェイ殺法だ!

 いかに地球真拳継承者といえど同時に32人の相手は不可能!

 しかもその32人は全て実体! 意思統一も完全!


「い、いかん……!」


 攻撃の瞬間、咄嗟に地球真拳・地球超バリアを発動させた神風トオル!

 致命的なダメージは免れたが――


「貴様が核ミサイルにも耐える大技を持つことは承知している!

 しかし! その性質から推察するに効果はごく短時間!

 そして再度発動するにはかなりの時間を要するはず!

 すなわち! 次の一撃は防御不可能!

 神風トオル、覚悟いたせ!!」


 おお、さすがは忍者代表ファイター!

 先の試合で地球真拳・地球超バリアの弱点を見抜いていた!

 神風トオル絶体絶命!

 この窮地、逃れるすべはあるのか!?

 座して死を待つばかりなのか!?

 つづく!



 ◆◆◆



 次回予告!

 殺人忍者シャドウ・ウゲンタの32人分身に手も足も出ない神風トオル!

 このままでは敗北は必至!

 恐るべき殺人忍法を破るために向かったのは秘境、シン・青梅(おうめ)

 人食い生物が跋扈(ばっこ)する魔界にて地獄の特訓が強行される!

 果たして最強の忍者に勝つ術はあるのか!?

 それとも無残に散るのみか!?

 次回! 第四話『新奥義開眼! 殺人忍法破れたり!』






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