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神様のミスで世界最強  作者: 柚野朱莉
世界編
42/42

番外編 彼らの未来

お久しぶりです朱莉です。

お久しぶりと言いましても本文の変更をしているのですが…

ということでこれはシンマと霞の未来を描きました。読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ見ていってください。

レイが消えて数年が経ち、世界が一変した。それは、別世界に存在するとされていた魔界が、海の向こう側に存在すると判明した。なぜ海の向こうに別の国があると考えなかったのかはだれもわからない。


「ハァッハァッ、、早く逃げるよ!!」


ある森で3人の冒険家が魔物から逃げていた。彼らはS~Eまで存在するランク分けで、Cに類する。冒険家であった。しかし、彼らが逃げているのはA級モンスター”皇帝人豚オークエンペラー”だ。


「あんなの勝てるわけがない!!」「オークエンペラーなんてこの森に生息していないはず…」


彼女らは愚痴をこぼしながらも逃げていた。彼女らも弱いわけではない。しかし、人間だ。当然体力には限界がある。それに対しモンスターは常にエネルギーを体の中の核で作ることで、疲労という概念がないのだ。そのリーダー格であろう女性は踵を返し剣を抜く。


「お前ら早く逃げろ!!私が時間を稼ぐ!」しかし残る二人は、逃げることはしない。

「姉貴、死ぬときは一緒だぜ」「その通りです!!」

彼女らはオークエンペラーの前に立ちふさぐ。

「お前ら…あぁ!死ぬまで三人一緒だ!」



その時オークエンペラーの頭上に人影が現れた。途端オークエンペラーの目線は、その圧倒的な気配に向く。

しかし、オークエンペラーは二つに切られ、その巨体を、地面に伏す。


「あっ…悪いもしかしてこいつあんたらの獲物か?」


その左手に神々しい剣を持った男は彼女らに問う。彼女らは全力で首を横に振った。「あの…助けていただきありがとうございます。」三人のうち一人が礼を言う。「そうか、念のため急いできてよかったよ」その男は左手の剣を収める。「ところであんたなんて言うんだい?」リーダーの女は彼に名を聞く。


「俺の名前はシンマだ。よろしく」



「素材?持って行っても良いよ。運ぶ手伝いいる?」

彼女らはその後オークエンペラーの素材をもらい町に戻った。

シンマはオークエンペラーの巨体を軽々と運んでいた。


「確か世界中を回って人を助けている”神託の勇者”様ですよね」

彼女らはギルドの受付でオークエンペラーの素材を一部換金し”シンマ”について聞いていた。

「あれが勇者…」現在勇者は世界に一人しか存在しない。


その一人がシンマなのである。その時ギルドの入り口が開いた。そこに居たのはあのシンマであった。その足取りのまま受付と向かう。「あっ、さっき森にいた…」その彼女らはシンマを指し一言


「「「勇者(様)!!?」」」


その一言はギルド中に響き渡り、静まり返る。その時受付カウンターの奥の扉が開き、()()が飛んできた。シンマはそれを右手でかき消し言った。「いきなり撃ってくるなんて、ひどいよ姉さん」


その扉から出てきたのは、シンマにどこか顔の似た女性であった。

「あれを片手で止めるのは、さすが勇者という所ね」

彼女はマーリンの作り上げた。内の一体で、マーリンの消滅後に、すべての個体の支配が解け”休眠状態スリープモード”の個体は起動した。彼女は休眠から起動した個体だ。


「依頼を伝えるわ。入って」


彼らはそのままギルドマスターの部屋へ入っていった。

「依頼というのはこの森で発生してる魔物の大量発生の原因究明。またその解決よ」

それは通常難しい依頼である。だが彼にとっては異なる。

「分かった。じゃあ今すぐ出るわ」

そう言いシンマは姿を消す。


「これで終わればいいのだけど…」


森に着いたシンマは、聖剣を地面に突き刺し、魔力を流す。するとその魔力は地面を伝っていく、これは彼が勇者になったことで魔力が聖系に傾いたことでできるようになった技。効果はモンスターの探知。しかし能力はそれだけでなく、その距離で鑑定をしたり、長距離で技をぶつけたり、モンスターを狩ることにとても重宝するものだ。

「ん?なんだこの反応?」

その反応は、今まで感じたことのない物。まるで()()()()()()()()()()()()()を感じるそれは一直線にシンマに向かっていた。それは近づいてくるまで気づけなかったが、まるでダクマと似た()()のように闇深く、強大に感じた。

「なっ!?こんなのが森にいたのか!?」

シンマは剣を構え魔力を込める。シンマに突進してきた巨大な牙を持つ漆黒の猪のようなそれを、シンマは受け流し、すれ違いざまに横腹を切る。「浅いっ!こいつめっちゃ硬いな」シンマは後ろに下がり、剣を強く握り唱える。


「”勇者の剣テキヲタツ”」


右手が輝き、剣に光の刃ができる。その刃でこちらを振り向こうとする猪を切る。しかし猪の毛皮に阻まれるように、弾かれる。「なっ!?効かない!?」猪は剣が弾かれ隙ができたシンマに猪は突進をする。右手を前に出し叫ぼうとするが、シンマを守るように何かが出現した。「大丈夫?」そこに現れたのは、霞であった。「霞?それが例の転移魔法か?」

霞は魔王となり、魔界で多種族国家”リタロット”を作り上げた。そんな彼は地球からの転生者ということで、地球の科学をもとに存在しない魔法を研究していた。その頑張りによって、もともと魔力消費が半端ではない転移魔法を改良し、使いやすくしたのだった。


「その通り!!魔王のような気配がしたから来ちゃった」


そう言いながら、霞は霧で作り上げた盾で猪を止める。

「僕も加勢しようかな”霧の軍団アサルトレギオン”」

そう言うと霞の背後に霧でできた騎士が数百ほど現れた。

「おっ!新技じゃんか、んじゃ俺も頑張らないとな”勇者解放(剣)”!!」

シンマの右腕が光り、その光が全身に回る。盾を砕いた猪が二人に向かう。二人はそれぞれの剣を構え、霞は湿っているかのように黒く輝く剣を猪に向け、一言


「屠れ」


魔王と呼ばれるだけの圧がそこにはあった。軍団はその一言で猪に切りかかる。彼らは霧でできた偽物の兵としても、その身体には人間にある限界がないような、人間離れした動きであった。「おっ!こいつら一体一体相当な実力だな。よし俺も」そう言いシンマは姿を消す。周囲の軍団を蹴散らす猪の頭上にシンマが現れ、剣を構える。


「”祓魔聖斬”!!」


シンマは今までの勇者のすべての能力スキルや技を使うことができる。これも過去の勇者の技その一つである。闇に染まったものに程良く効く。「Graaaaaa!!」人間には出せないであろうその言葉は牙を切られた猪から出たものであった。その切り口からは真っ黒な気が絶えず噴出していた。「なんて量の闇だよ。一体こんなやつどこに居やがったんだ…」シンマはもう一度剣を構える。

「僕もさっきまでこいつの気配を感じることできなかったしな…まるで()()()()()()()()()()()()()…」

霞はその猪を見ながら言う。実際魔物や魔獣は神が代替わりしたことにより湧くようになったが、それは数年前のこと。ここまでの個体がすぐに育つ訳がない。だからこそ今までこんな魔力を感じなかったというこの事態は異常だった。

「こいつ魔法関係に強いな。霞の軍団が全く聞いていないし、もしかすると聖属性しか効かないのか?」

「それならなぜ”勇者の剣テキヲタツ”が効かなかったんだ?あれ以上に強い聖魔法とかそうないんじゃないか?」

霞は猪の突撃を回避し聞く。


「あれっ?霞そのとき居たっけ?まあいいや。勇者の剣などの勇者の能力スキルは魔族特攻であって、聖属性ではなく無属性に近いんだ。だが、祓魔聖斬は能力スキルでなく技だから聖属性なんだ」


その猪は牙を切られ我を失うほど怒っていた。いやもともと自我などなかったのかもしれないが…「こいつ縮んでないか?」

もともと周囲の2~3mくらいの木よりも大きかった猪が、気付くと木と同じほどになっていた。その猪は、体をめぐっているであろう闇の気を身にまとい、切られた牙を直しまるで黒い炎にその身を焼かれているようだった。

(なんだか、ゼルダのガノンに見えてきた。それならシンマはリンクかな)霞は地球に存在したゲームのことを考えていた。そんな霞に対しシンマはイノシシを倒す方法を考えていた。

(やつには祓魔聖斬が効いた。だがやつはすぐに回復することができるのだろう。一度切っただけでは足りないか…)


「霞!!少し時間を稼いでくれないか?」「分かった。できるだけは稼ぐよ」


そう答え霞は軍団を霧に戻し、それを自らの周りに集める。


「”白銀の黒鎧”」


数百ほどいた兵が霞の鎧へと凝縮した。「行くぞ”アロンダイト”」霞は猪に攻撃を与える方法がない。だからこそ霞は猪のすべての攻撃を受け流すことしかできないだろう。しかしアロンダイトにはある特徴があった。猪の突進を霞は正面から受け止める。


「やばっ力強すぎてこっちが飛ぶ…”重力魔法(グラビティ”からの”完璧反射パーフェクトカウンター”!!」


霞は自分に重力魔法を使い自分に通常の重力の何倍もの重みを掛けた上で、アロンダイトの能力”反射カウンター”の倍率をあげた。アロンダイトにある特徴。それは育つということ、その結果が反射という能力である。だが反射をしても猪には傷一つなかった。霞も無傷ではあったが…


「霞ありがとう!準備ができた!”祓魔聖斬・連”」


シンマが放つのはただの祓魔聖斬だ。しかし、シンマは連続で放つ。一度切っただけではすぐ回復される。しかし、それが連続で何度も切られたら?猪は切られた部位を即時回復するが、回復が終わる前に次の傷ができる。そうして無数の傷がついた猪は、通常の猪より少し大きいほどの大きさに縮んでしまっていた。猪はシンマたちには勝てないとやっと気づいたのだろう。猪は突進を受け流した霞を通り過ぎ、森に帰ろうとしたが、ここまでの異常をそのまま返すシンマたちではない。シンマは自分たちに背を向ける猪に魔法を放つ


「広範囲殲滅聖属性魔法”聖域サンクチュアリ”」


シンマから発せられた聖なる光が、猪の周囲に張られた結界によって反射し、結界内を聖光で埋め尽くした。彼は対象が一体でも広範囲魔法を放つ。シンマは霞とは反対に魔法が下手だ。しかしシンマの魔法の威力は、魔導士も青ざめるだろう。猪はそんな魔法を直に受け消滅した。


「シンマまた聖属性の威力上がってない?なんか少し不快感が増えたよ。」「さぁ?体に過去の力が吸収されてきたんじゃないか?というかこれ広範囲聖属性魔法だぞ。なんで不快感だけなんだよ…」


なんて言いながら彼らは周囲に異常かないか確認していた。しばらくして周囲に異変がない事を確認した二人は解散することにした。

「そう言えばシンマはどこに住んでるの?」

霞は自分で作った国に住んでいる。

「俺はいま野宿だな」

シンマはいろいろなところを転々とする生活のため住処がなかった。

「そうか…もしよかったらうちに来ない?」「行く!!ついでと言っては何だが、魔法の訓練をしたいんだが…」

シンマは霞に魔法の訓練を頼む。

「良いよ。転移魔法まで完璧に使えるようにして見せる!!…なんだか魔王が勇者に魔法を教えるっておかしな話だね」

霞は何か考えながら言う。


「そうだな、それもレイが世界を変えてくれたからだな。まぁいい事ばかりではないかもしれないけど…」

「今度は人間同士でやりあって…争いは絶対なくならないんだろうね…こんな話してないでギルドに行って報告しようか。」

「あぁそうだな」

彼らはその後ギルドで猪のことを報告し異常はなくなっているが、一応要注意と伝えた。過去と違い、冒険者が稼ぎやすく、餓死する人は減った。それでも問題は残る。彼らは、そんな問題を勇者として、また魔王として悠久の時を生き解決していくのだろう。


「魔物の管理って大変だったのか…」


彼は椅子に座りながらテーブルに並べた紙を見る。


「ん?この猪いつ送った?」


彼は一枚の紙を手に取り言う。


「あっ、こいつ、異界の物だわ。いつ紛れてたんだ…一応周囲の魔物増やしておくか。シンマたちが気付いてくれるといいんだけど」


魔物の選別をしている彼はレイ。


彼は決戦の地、あの白い場所で日本家屋を作りそこで暮らしていた。


神は現実に直接干渉が出来ない。だからこのように間接的に危険を伝える。


「もしかしたらゾルフもこれが嫌だから魔物の種類をほぼ消したのかも…それはないか」


彼はこれからもずっと一人だ。だからこそ少し独り言が増えている。

だが彼は自分がどんなに孤独でも自分のしたことを後悔しない。それが彼の決意だった。


ただシンマと霞をほぼ不死身にしてしまったことは後悔していた。

いかがでしたか?

おそらくこの先のこの世界は書かれることはないでしょうね。ということで、ここに書かれていない二人の剣のことについて簡単に説明しましょう。

シンマの持つ剣”クラウソラス”は実在する剣の名前を持ってきました。

クラウソラスにある能力とは、剣を使用したスキルや技の威力を強化するという能力です。これにより過去の能力や勇者の能力を全力以上に使えます。ちなみに作中で魔法をつかっていましたが、クラウソラスを介していないのであの魔法はクラウソラスバフが無い素の威力ということです。


霞のアロンダイトには作中でも説明されましたが育つという特徴があります。

クラウソラスと同じく現在する剣の名前を持ってきました。

作中では反射の能力を使いましたが、その他にも自分の狙ったものだけを切ったり劣化版の分身を作り出したり出来ます。アロンダイトはもともと漆黒の剣というわけではなかったのですが、魔王となった霞の魔力を吸って育ったため黒くなりました。またアロンダイトは人が呼吸するかのように周囲から少しずつ魔力を吸っています。その能力を拡張すれば新たな能力になるのかも…


こんなものですかね。私はこのような裏事情的なものでも考えていて楽しいのでいろいろ組んでいます。何か聞きたいことがあったら聞いてください。



ではまた

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