表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/60

ある朝の出会い

とある休みの日の朝。


俺は、近くの大きな公園の周りをジョギングしていた。(この間の、時計台の所)


なるべく、朝はこうやってこの広い公園の周りを走るようにしてるんだよ。

体力面、健康面の為にな。


しかし、今日も良い天気だな。

春の日差しが暖かくて、気持ち良いし。

本当に、春の朝というのは良いな。


俺は、そう思いながら、春の雰囲気を体全体で感じていた。

その時。


「やめて下さいっ!」


いきなり、女性の叫ぶ声が耳に入ってきた。

その後すぐに


「いいじゃねぇかよ。

 暇なんだろ??

 一緒に遊ぼうぜぇ〜」


ちょっと、頭逝っちゃてるんじゃないかというような、男の声も俺の耳に入ってきた。


なんだ?なんだ??


俺が声が聞こえてきた方向を向いてみると、一人のガラの悪そうな男が

一人の若い女性の腕を掴んでいて、女性の横では、犬が吠えている。

恐らく、女性は犬の散歩中だったのだろう。

んで、あのガラの悪そうな男に捕まったと、まあ、そんなような感じだろう。


これは、助けた方がいいだろうな。

俺も見て見ぬフリできる程、腐っちゃいないしな。


と、俺が思った瞬間。


パシンッとその手を掴まれていた女性が、ガラの悪い男性の頬を叩いた。


男性の顔が赤くなっていく。

多分、叩いた衝撃のせいじゃなくて、叩かれた事に対しての怒りでだろうけどな。


「てめぇ・・・下手に相手してりゃあ、いい気になりやがって・・・」


男が腕を振りかぶって、女性に殴りかかろうとしている。


ああ、これはまずいな。

仕方が無い。


「宣戦布告だオラァ!!」


俺はそういって、走っていって思いっきり、腕を上に上げてがら空きになっている男の脇腹へと、蹴りをかました。

言ってる事とは裏腹に、やってる事は奇襲攻撃そのものなのは気にするな。


俺が、小学5年生の時に、試行錯誤を繰り返し作った{アンキック・改}・・・決まった。


技の名前はどうかと思うが、本当に効くんだ。

一回、食らってみたら分かる。

俺は食らった事ないけど、某アンパンヒーローの奴よりは効くはずだ。


「カハッ・・・・」


男は声も出せずに脇腹を押さえ横へ倒れた。


「あ、ありがとうございます」


女性が俺に言った。


「ん?ああ、いいですよ、別に、今度から気を付けてください・・・っと」


男が、起き上がってきた。

結構丈夫だな。


っていうか、朝からこのシチュエーションどうよ??


「テメェ、何しやがる!!」


「何しやがるって・・・人助け??」


「ふざけんなっ!!」


男が俺の方に殴りかかってきた。


恐らく相手が狙うのは俺の顔。

こういう単細胞のやる事は大体分かる。


俺は、とっさに体を左斜め前へ倒し、相手の懐に入り、

先程の物と同時期開発した{アンパンチmk2(マークツー)}を相手の腹に思いっきりかました。


これも効くんだ。

本当だぜ??


「グホッ・・・」


ドサッと腹を押さえながら倒れた。


そこへ俺がもう一発トドメに脇腹へ蹴りを入れておいた。


「多分これで大丈夫かな??」


「お強いんですね・・・」


女性が俺に言った。

見た所、年は20前後。

長身の色白で美人の部類に入る容姿であろう。


「え?ええ、まあ。

 少し、格闘経験があるので・・・」


ガキの頃に柔道を少しやってただけだから、あまり今の喧嘩にはあまり影響なかったと思うけど。


「あの、私、滝野たきの 聖奈せいなと言います。

 よろしければ、今度お礼をしたいのですが、お名前と連絡先なんかお教えできますでしょうか??」


「お礼なんか良いですよ、別に」


「いいんです、遠慮なさらないで下さい!

 こちらも、お礼しないと気が済まないので・・・」


ああ〜、こっちはあまり、そういうのは好きじゃないんだけど。

仕方が無いか・・・。


「え〜と、自分は朝倉 知樹といいます、連絡先は○△□です」


「朝倉 知樹・・・?

 あの・・・もしかして今年、山陵高校へ入学しました??」


「え?ええ、そうですけど」


「あ〜、やっぱりそうだ。

 何時も弟がお世話になってます」


お、弟って一体誰??


え〜と、この人の苗字は滝野だったよな。


検索中・・・検索中・・・・。


・・・該当者一名・・・・滝野 俊一。


あいつに姉がいたとは。

しかも、どちらも、容姿端麗。

・・・親の顔が見てみたい。。。

何故かまだ、見た事ないんだよな。


「ああ、どうもこちらこそお世話になってます」


本当にこれ以上無いほどにお世話になってます。

色々な意味で。


「いえいえ、俊一からお話は伺ってます」


あいつ、一体どんな事話してるんだ。。。

まあいいやそれは置いといて。

気になるのが・・・


「あの〜、敬語はよして下さい。

 こちらの方が年下なんで」


そう。

この人は俺の友達の姉でありながら、これまで敬語で俺と話していたのだ。

別にいけない事ではないけどさ、慣れてないから結構話し辛いんだよな。


「あ、ごめん。

 背が高いからついつい、ね」


「ははは・・・」


「あ、それじゃあ、そろそろ帰らないといけないから。

 今度機会があったら家に遊びに来てね〜」


「はい」


手を振っているので、取り合えず手振っとこ。


俊一の姉とは思えない普通っぽさ。

こういう人を求めていたのだよ俺は。


しかし、まだまだ油断は禁物。

彼女が俊一の姉であると言う事には変わりはないのだから。


「ふぅ〜〜。

 しっかし、朝から色々ありすぎ・・・・。

 とりあえず、家戻ってシャワー浴びて朝飯食べよ」


と、俺は、家へと走り出すのであった。

 

 


時間が無く、更新が遅れてしまいましたが

ようやく、新たな人物が登場です。


奴の姉との事なんですが、今後知樹の高校生活に

どのような影響を及ぼすか、乞うご期待!!


因みに、どう使うかは作者はまだ分からないとか何とか。。。


オッホン、、、それでは、次回をお楽しみに〜〜。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ