第一回進路会議四日目
説明文になってます。
和歌山海軍工廠
皆さん、お久しぶりです。一昨日ベルを怒らして腰を痛めてしまった龍剣です。
ところでタイトルが『なぜ四日目なんだ?』と疑問に思った人はいるのかな?そんな素直な質問にお答えしよう!結論から言うと・・・憲法の草案を作ってました。あの大日本帝国憲法です!本来なら初代内閣総理大臣である伊藤 博文さんが作るはずの憲法を俺が作りました!
『なぜ?』と思った方にお答えします!現在この大日本帝国は霧荒家とその家臣で立法や行政を行います。裏を言えば内閣・国会を作らないということです。つまり伊藤 博文さんの役割はございません。しかし時代の流れによって作れと言う運動が起きることでしょう。そこで憲法に我々の職務の権限を明記しようと考えました。
そして昨日の進路会議で提出し、家臣全員の賛成で施行が決定している。
ちなみに大日本帝国憲法は5章51条からなる。構成は以下の通り。
第1章 天皇
第1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であり、国の繁栄・存続の希望である。
第2条 皇位継承
第3条 天皇の神聖不可侵
第4条 天皇は、法律を裁可し、その公布及び執行を命じる。
第5条 天皇は、爵位、勲章及びその他の栄典を授与する。
第6条 天皇は、大赦、特赦、減刑及び復権を命ずる
第7条 摂政
第8条 天皇は、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
第9条 外交大権(宣戦・講和のみ)
第10条 皇室財産
第2章 臣民権利義務
第11条 日本国籍
第12条 公務への志願の自由
第13条 兵役の義務
第14条 納税の義務
第15条 居住・移転の自由
第16条 日本臣民は、法律に依らずに、逮捕、監禁、審問、処罰を受けない。
第17条 裁判を受ける権利
第18条 日本臣民は、法律に定めた場合を除くほか、その承諾なくして住居に侵入され、及び捜索されることはない。
第19条 日本臣民は、法律に定める場合を除くほか、信書の秘密を侵されることはない。
第20条 所有権・財産権
第21条 信仰の自由(国が認めた宗教内のみ・・・ 神教・仏教・キリスト教)
第22条 言論・出版・集会・結社の自由
第23条 請願権
第24条 非常大権
第3章 霧荒
第25条 主権
第26条 神聖不可侵
第27条 霧荒は、爵位、勲章及びその他の栄典を授与する。
第28条 外交大権(条約のみ)
第29条 官制大権及び任官大権
第30条 統帥大権(大日本帝国陸海軍)
第31条 独立私軍保有権・統帥権(龍剣陸海軍)
第32条 編成大権
第33条 戒厳大権
第34条 統治権
第35条 立法権
第36条 行政大権
第37条 霧荒家家臣の身分・職務について
第4章司法
第38条 司法権
第39条 裁判官の要件及び身分保障について
第40条 裁判の公開
第41条 違憲法令審査権
第42条 特別裁判所の設置
第5章 財政
第43条 財政処理の基本原則
第44条 課税
第45条 国費の支出及び国の債務負担
第46条 予算
第47条 予備費
第48条 公の財産の支出又は利用の制限
第49条 決算検査、会計検査院
第50条 財政状況の報告
第5章補足
第51条 憲法改正
この中で第21条信仰の自由があるけど、これは徳川家殲滅のために天皇家と同盟を結んだときに約束した神教の促進に違反する可能性があったよ。しかし交渉により認めてもらえた。
そして昨日は、憲法以外で法律もいくつか決定した。施行は憲法施行日と同じ1604年11月3日と決まっているよ。
そして今日は、午前中は帝国陸海軍と霧荒家直轄の私軍である龍剣陸海軍の階級と給料を決めた。時間はかかったが決まってよかったよ。ちなみに給料は帝国陸海軍の二等兵で月25万円、龍剣陸海軍の二等兵で月30万円だよ。自分の命と引き換えに国や国民そして自分を守ってもらうからこれぐらいは払わないとね。
そして今・・・海軍待望の新型木造軍艦の就役式を行っている。
今回の新型木造軍艦は世界で初めて蒸気機関を搭載している。そのことをどこから聞いたのか海軍関係者以外にも民間人もいた。(ちなみにこの民間人が後に軍事マニアの先祖になる。)
「龍剣殿、あれが待望の新型艦でありますか・・・何て大きさだ・・・素晴らしい!」
俺の後ろで湾内にある一隻の軍艦を見た真田が言った。
真田の言うとおりである。この時代の日本の海軍の軍艦では最大級の大きさだからだ。
「ところで龍剣殿、あの軍艦の艦名はなんですか?」
「うむ、あの軍艦の艦名は東です」
ここで東型軍艦の性能は以下の通りとなる。
基準排水量:800t
全長:53m
全幅:10m
速力:10ノット
主機:霧荒式伊号蒸気機関
機関出力:300馬力
兵装
20センチ砲8門
15センチ砲10門
12センチ砲10門
まだスクリューは開発できていないため外輪式ではあるが、最新の蒸気機関のおかげで300馬力を発揮する。そのためこの時代で10ノットは高速艦に分類される。
上甲板と船内内部にある主甲板の2層に大砲が設置されているが、外輪式のためスクリュー搭載の木造軍艦に比べて砲数は少ない。
しかし軍や龍剣海軍にとって戦力になるのは間違いない。すでに同型艦が建造されている。
また全長を長くする案や砲の位置を2層から3層にする案、船首や船尾に大砲を搭載する案など改良型や発展型が計画されている。それらを含めて来年までに100隻を就役する予定だ。
「東ですか・・・きっと我が帝国海軍や龍剣殿直轄の海軍の主力になることでしょう」
「そうだな。しかし主力にするためには、あの軍艦をうまく扱うことができなければならないよ」
「もちろんです。すでに明日から大阪湾で演習を予定しています」
「そうか。ちなみに艦長は誰だったかな?」
「石田 綱吉大佐です」
「初めてのことが多いから気を付けるようにと伝えといてください」
「はっ!了解しました」
「それと推進機の開発はどうですか?」
「順調です。このままいけば来年には使えると思います」
「わかりました。ゆっくりでいいですから確実に性能のいいものにしてください」
「はい!」
その後会議室に戻った俺は納税方法と財政の運用、学校教育などを話し合って決めていった。これにより進路会議で決めなければならないことが全て終了した。
そして物語は三年後までとぶ。




