閑話「とある黑谷ちゃんの電玉遊戯」
さて、今日は文化祭の振替休日。
白山くんを誘って箱根でも行こうかと思ったところ、なんと本日冠婚葬祭の婚の部分ということでせっかくの休日がぼっち確定。
こんな暇な日には何するか?
そう、パチンコだね。
ということでポッケに栄一1枚突っ込んで近所のパチ屋へ。
今日は何にしよっかな、たまには超電磁砲もありかな、なんて事を考えながら歩いていると私の足元を野良の黒猫が横切る。
ごめんね、と謝ってから私はこの子を雄の三毛猫ってことにした。
「いらっしゃいませ」
マニュアル通りに挨拶をする店員に軽く会釈し、私はお目当ての超電磁砲に座る。
あまり大きな店じゃないから10台も入ってないけど、まあ私が打ちたければいつでも空いてるから問題なし。
開始時間は11時半、今日はまだ初期状態で、ここしばらくはハマり続けてる感じだった。
席についた私は先ロリ99%と一方通行カスタム、パトモードを設定し、栄一を入れてから貸出を連打する。
その日の軍資金の半分は初手で連打しちゃうのが私のルーティン。
スマパチ特有のカウンターが1250になったのを確認してから、私はハンドルに指を当てた。
私はパチンコ中も全然魔法は使うけど、初手LTみたいなのはあんまり好きじゃない。
ということで今日メインで使っていくのは「保留上限無し」「ST回数持ち越し」「1k25回転基準」「オート発射」の4つ。
よく知らないよ〜って人向きに言うと、めっちゃ快適に遊べるって感じ。
取り敢えずこれで1250発打って、そこで当たらなかったらちょっと本気出す。
ということで、先バレ来るまでカット〜
しようと思った、次の瞬間。
『悪ィが』
『こっから先は』
『一方通行だァ!!』
マジ?
先ロリなしで炸裂する大当たり濃厚の一方通行フラッシュ。
LT、要は上位大当たり濃厚。
知らない人向けに説明すると、この台はまず1/169.7で大当たりになって、その上で1/4を当てるとラッキートリガー、LTって呼ばれる上位大当たりに突入する。
そしてさっき入れてた「先ロリ」、他の機種だと「先バレ」って呼ばれてる機能は、玉がパチンコ台の抽選口に入った瞬間に大当たりを告知してくれるっていう代物で、この台の場合はその告知なしで大当たりだとLT濃厚。
回転数4回でこのヒキは、我ながら恐ろしくなるくらい。
そもそも私、魔法なくてもスペックおばけだししょうがないか。
隣のおじさん、700ハマりしてるところごめんね。
◇◇◇
駆け抜け。
クソゲーかな?
私には珍しい、というか人生初レベルの下振れも下振れ。
これはだいぶ気を抜いてた私も悪いけど、3/4はやっぱり信用できない。
しかもあの後残りも入れて、残玉残り150球。
しかもしかも隣のおじさん爆連中。
あー、そうですかそうですか。
私は一回トイレに行ってから、ハンドルを握り直した。
そこから先?
言う必要ある?
台3つで100万抜いてやった。
◇◇◇
「で、それが今日のボウリング代ってわけ」
「本当に聞きたくなかったな、黑谷ちゃん」




