冬、かれる〜跡ヲ返ル 〜
こんにちは。
君に会うことができぬまま時は流れ、雨の音も凍て付く日となりました。十一月が終わる今に年の終わりを感じて、思い出すんだ。
僕は寒い風の吹く道を歩きながら、過ぎ去りし時を目に映しています。霞が優しく包み、アルバムをめくるようにひとつひとつ。懐かしいです。
甘きも儚かった恋でしたが、心を多くの色で満たしてくれました。昔のことになっても褪せを見せず、夜の眠りの夢に見るほどなんだ。
第四十四番のテーマは、思い出です。二人で過ごした時にこんなあったねと、季節ごとに笑みもしたりと抱きつつ歌います。
「春を迎えてから今日までの
思い出の軌跡を振り返ろう
悲しいこともあったけれど
楽しいこともあったんだね
君と過ごしてた時間だけは
特に鮮やかにと憶えている
桜が誇る季節の思い出には
花よ咲く川原で語ったよね
君の揺れし髪に見惚れては
何でもないよと照れていた
陽が暑い季節の思い出には
海よ輝く砂浜を歩いたよね
君の豊かな胸に目移りては
嫌と言うも赤み可愛いよと
風が凍つ季節の思い出には
空の様に気分も変わるよね
君の涙を幾度と流れ見ては
謝る情けなさに苦笑したな
星が輝く季節を迎える今は
一つだけ願事をしようかな
君とこれからも支え合える
箒が流れ至福よ続くように
春よ早くこいと待ち遠しい
次へ次と軌跡を残してこう」
……勇気を出して、本当に良かった。最後まで聴いてくれて、ありがとう。
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