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朝に行く
いつもの朝、でももう、すべてが少しずつ変わっている。
目が覚めると、部屋には朝の光が差し込んでいた。
カーテンの隙間から、淡い光が床に落ちている。
朝の支度をしながら、
私は彼女と過ごした通勤の記憶を一瞬思い出す。
肩を並べて歩いた道、
「今日も頑張ろう」と笑い合った瞬間。
でも、今は一人だ。
朝食の匂いも、コーヒーの香りも、
何も変わらないのに、どこか空虚に感じる。
駅までの道。
人々が行き交う中、私は歩く。
足取りはいつも通りでも、
心は少し重い。
ふと、通りの角で立ち止まる。
彼女との思い出が、一瞬だけ鮮明に浮かぶ。
声も笑顔も、昨日のことのように感じる。
「……行こう」
小さく自分に言い聞かせる。
立ち止まったままでは、前に進めない。
電車に乗る。
窓の外の景色は変わらない。
でも、私の胸の中には、
小さな決意が生まれていた。
今日も、あの言葉を胸に――
「やってから決めれば?」
少しずつ、前に進む。




