表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/20

名前

思い出すたび、胸にざわめきが走る。


席に座り、パソコンを開く。

メールを確認していると、同僚の会話が耳に入る。


「○○さんってさ……」


彼女の名前が、何気なく話題に上る。

胸の奥に、ざわりとした感覚が走る。

思い出が、鮮明に戻ってくる瞬間だ。


私は一度目を閉じる。

笑った顔、冗談を言った声、肩をすくめる仕草――

すべてが、一瞬にして蘇る。


でも、言葉にしても平気だった。

彼女の名前を口に出すことで、存在を心の中で確かめられる気がした。


同僚に応じて短く返事をする。

「そうだね」

普段の会話のように、でも少し静かに。


胸の奥の痛みはまだ残っている。

でも、名前を口に出すことで、悲しみが少し整理される。

思い出と現実が、少しだけ共存する感覚。


私は深く息を吸う。

そして、もう一度パソコンに向かう。

悲しみを抱えながらも、日常は続く。

そして私は、その中で少しずつ前に進むのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ