思いは、桜色で。
「キキョウとサクラが結婚すればいいんじゃないのか?」
急に王子がそう切り出した。
サクラの婚姻話をどう回避するのかという話し合いをしているとき、急に言い出された。
といわれても。
「無理でしょう。まずそもそも位が・・・」
「何がだ?侯爵家の二男と伯爵家の長女。全く問題ないだろう。」
「いえ。私は結婚したら騎士位になることが決まっています。そんなところに伯爵家の長女が嫁ぐなど、ありえないでしょう。」
「いいんだよ。そういった、位が低い男のところに伯爵家の長女が自分の意志で嫁ぐという設定があった方が。」
「どういうことですか?」
王子がちょっとあくどい顔をしている。
その顔で出てきたアイディアはなかなかなものだった。
物語にしてしまう。
それで奥方たちの心をつかみ、世論を掌握する。
幸いなことにサクラとキキョウは顔がとても顔がいい。
美男子と美女だからおそらくいける。
なかなかグダグダな形で、本当に大丈夫なのかと思ったがなぜか周りが大賛成し、そのまま決定になってしまった。
「本当に、いいんですか?」
「ええ。」
「でも、」
「私はキキョウ様とともにいることができれば。それだけで十分です。」
その顔は今まで見たことがないくらい幸せそうで。
なんだかちょっと報われた気持ちにになった。
「サクラ。」
「何か?どうされましたか?」
「好きです。」
いままで言葉に出したことはなかったが、もしこの言葉を受け入れてくれるなら。
きっと彼女を守るために何でもできるだろう。
「はい!」
そう笑ったサクラは。
天使のようだった。
ここで終わりです。
私はこの話を書きたくてここまで書きました。
中途半端と思う人もいるかもしれませんが、この話を最後に書く、ここまでどう話を持ってくるのかということをかんがえてました。
この話はここまでで終わりです。
続きを書くことも恐らく無いでしょう。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。




