表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/37

第10章光の余韻と静寂の刻

闇の主は倒れたわけではない。だが、リィナが放った光の紋章によって、動きを封じられた。

 その封印は完璧ではなく、維持できる時間は限られていた——約半年。


 カイとセラは、息を整えながらリィナの側に駆け寄る。

 傷だらけのリィナは意識を取り戻し、弱々しい笑みを浮かべた。


「……よく生き延びたね、二人とも」

 その声はかすれ、まだ力の大半を失っていた。

 だが、胸の奥には戦う意志が残っている。


 黒衣の関係者――リィナの旧友であり、戦闘の達人でもある人物——が近づき、二人に告げる。


「今は安全な場所に移動する。半年の間、この封印を維持することができる。だが、その間に準備をしなければならない」


 リィナはゆっくりと頷く。

「私の傷を癒す……そして、再び立つための時間。カイ、セラ、この間にあなたたちも力を磨くのよ」


 二人は無言で頷く。

 半年の間、ただ逃げるだけではなく、主を完全に倒す方法を模索し、戦力を強化する時間が与えられたのだ。


 封印を維持するための光の紋章はリィナが管理し、黒衣の関係者が戦闘訓練や戦術を二人に伝授する。

 小さな修行場で、夜ごと剣を振るい、魔法や防御術を磨く日々が始まった。


 時には失敗し、血を流し、膝をつくこともあった。だが、リィナの回復と共に、少しずつ二人は力を増していった。


「半年の間に、必ず主を倒す力を手に入れる……」

 カイは心に誓う。

 セラもまた、鋭い目で拳を握りしめた。


 森に光る紋章の光と、闇を封じる力の余韻の中で、三人の絆は確かに深まっていく。

 そして、やがて訪れる最終決戦の時に向けて、希望と覚悟を胸に刻んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ