23.女王陛下になりました?
「これで小百合も女王になるね。」
ん?私が戸惑っていると、
「聞いていなかった?俺たちを国扱いすると言っていただろう。タウンゼントの領主は君なんだから、タウンゼントが国ならば君は女王扱いされる。ポンドールから見れば、小百合は女王陛下だよ。」
続けて、
「サイベリアンがタウンゼントを国として認めれば、完全に女王だよ。サイベリアンを乗っ取る方が手っ取り早いかも知れないけどね。」
なんてことを言う。
サイベリアンを乗っ取るって、考えてもいないよ。大体私が領主であることも結構無理があると思うのに、国主なんてもっと無理だと思う。
「王を難しく考えているみたいだけれど、君ならできるよ。
王の資質は秩序だと俺は思っている。殆どの人が納得できる法を定め、それに基づいて秩序を守る振る舞いができれば十分さ。」
「もし戦争になったらどうするの?前に出て戦うなんて嫌だよ。」
「戦場にはいないと駄目だけれど、最前線にいる必要はないよ。例えば関ケ原の戦いで、家康が最前線にいたなんて史実はないし、大体の戦の陣は大将が一番奥にどっしり構えているんだ。
でも本当は君が前に出て威圧を掛ければ一瞬で終わると思うけどね。」
うーん、確かに威圧して見える範囲の兵士を潰せば多分勝ちだな。でも殺したくないから死なない程度にうまくつぶせないと使えないな。
「乗っ取りを戦争前提にしているみたいだけれど、放って置いても君を女王にしたがる奴らは出てくるよ。
サイベリアン国王はバカだけれど、国王としてやれているのは何代も続いているからとだよ。ただ、アレは自分で秩序を乱そうとしているから、そのうち王でいられなくなるさ。王太子がどんな奴かは知らないけれど、貴族連中は君と王太子を比較していると思うよ。
どちらが国の主として相応しいか。ってね。一応公爵なんだから、王位継承権があるはずだし。」
公爵ってそういう立ち位置なんだ。へー。じゃあ今のところはなんちゃって女王だけれど、本当に女王になるかも知れないんだね。
王太子はどうなんだろう。王の振る舞いを見習う人か、反面教師とする人か。後者ならサイベリアン女王に祭り上げられちゃうかも知れないんだな。
一応タイトルを回収したのでここまでで終了です。
「女王陛下になりました!」という続きは考えてあるのですが
多分誰もが予想できる展開になるので、別の話にしたいと思います。
読んで頂きありがとうございました。




