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zeroシンパシー  作者: ハルト
レゾナンスモジュール編
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10/10

エピソード10「激突コンフューズ!後編」

「||」・・・通信での会話


「」・・・肉声での会話


{}・・・モジュールの発言


()・・・登場人物の主観的感情・思考


を頭の片隅に入れてお読みください。

『コール』それはレゾナンスモジュールの起動の口頭句。しかしそれは一般人は知らない。つまりそれを知る人物はMoNiかICCの人間…もしくは。

「コール。0.5(ゼロポイントハーフ)

その言葉とともに紫をベースに銀色のプロテクターが彼の身体を包みこむ。

「レゾナンス…モジュール?」

目の前の彼は自分と似た姿をしていた。バックルと片手で持てるほどの剣を持っているが…。

「行くぞ」

彼はそれだけ言うとぬるりと懐に入り込み躊躇いないなく攻撃してきた。

斬撃を真正面から受けてしまうが幸いなことにレゾナンスモジュールのアーマーを貫通することはなかった。追撃が来ると考えるより攻撃が飛んでくる。ドライシューターで受け止める、キックで反撃しようとするがそれより先にパンチで態勢を崩してくる。倒れ込みそうになったところに膝蹴りが来る。

腰部にあるブースターで体を浮かし彼いや敵を蹴り足場として上空に飛ぶ、そして銃撃を浴びせるが冷静にバックルでガードされる。着地しバックステップしながら銃撃するが精度のせいか、弾が当たらない。

「ホーミングモード」

とっさにモードを切り替える。

敵はコンクリの欠片をいくつも投げるホーミング弾はそちらに着弾する。ドライシューターをもう一丁生成し弾数を増やしながらエスカレーターの影に隠れる。

エスカレーターを盾に息を整えながら敵の様子を伺う。すると足音が消えた。

エスカレーターから顔を出し自分が通ってきた方を見るが、

「えっ?」

敵の姿は見えなかった。

{0:レイト上だ!}

(ジャンプで接近をっ、でも!)

ドライシューターのトリガーを弾こうとするがそれより早く衝撃が胸を穿った。

それは敵の持っていた剣が銃へと姿を変え撃ち抜いたからだった。

{3:レイト…。彼のの該当データをICCに発見した。個体名はフィルチャー、前回君たちが僕と2の対応をしている際にICCの別部隊と交戦したみたい。それと彼は入手経路は不明だけどプロトタイプのレゾナンスモジュールを使用してる}

コンクリの柱に突っ込み粉塵が舞う中でずっと静かだったマイスリーが敵の情報を教えてくれた。

「サンキュ…」

(でもこの状況どう打開すればいい…。実力差がありすぎる。)

一撃も与えられずこちらが一方的に攻撃を受けている。当たらない銃撃よりデュオナーに切り替えて近接戦闘を、いや使用武器は遠近戦闘両対応。恐らく近づけさせてもらえない。それにホーミングモードを対応したつまりこちらの手の内は相手は知っている。

{3:とにかく外に出よう。ここで僕の最大火力を出すと建物のほうが持たない}

「分かった」

出口へと走り出すこちらに気づいた敵に銃を投げると同時にホーミングモードで投げた銃を撃った。本物に見えるがドライシューターはエネルギーの塊が物質化したものでしかない。つまり、爆弾にもなる。

エネルギーが爆発を起こしフィルチャーが見えなくなる。少なくとも3秒は稼げるだろう。それだけあれば外に出られる。


「|あと10秒!|」

その声と同時に遠くの海面が割れる。

「固定アンカー射出!」

{1:全アンカー射出と固定を確認。ボイスコマンドを}

「リフレクティブシェル」

アインズシールドの表面が六角形状の増加装甲を展開するリフレクティブシェルモードになる。

(絶対に受け止める)

{1:攻撃?!なにか来る!}

「えっ?」

ガーディワンの声が聞こえると同時にアンカーが全て切られる。

それでもと盾を構え、突撃してくるナンバーフォーを受け止めようとするがそれはシールドを避けると私を掴んで急上昇していく

「ぐぅっっっっ」

かかるGに歯を食いしばる。すると空中で投げ出される。慌てて空中で姿勢を整えようとするがシールドだけでは姿勢制御しきれず落ちているとちょっとした衝撃とともに誰かに抱えられる。

「やっと来た」

それはR2、レイトのものだった。

(ここはじゃあ)

周りを見ると先程までいたデパートの駐車場だった。

「あっ来た」

建物から出てくる人物を指しながらレイトが言う。

そこにはレゾナンスモジュールの展開状態のようなものを装着した人物がいた、確かフィルチャーといったはずだ。立ち上がってシールドを構える。

「武器が銃と剣に変形するから気をつけて」

突如アラートが鳴る、後方からの飛来物があるとの知らせだった。

「シュートッ」

と言う声と爆発音が響く。恐らくレイトが対処したのだろう。距離を一気に詰め攻撃をしてきたフィルチャーを盾で抑え込みながら言う。

「R2は攻撃性のある飛行体の対処を、こっちは私がやる」

「了解、マイスリー!」

「{3:シューティングボマー}」

「ガーディワン、いくよ」

「{1:リフレクティブバースト}」

飛行体への対処のために待機状態だったリフレクティブシェルはこちらに着いても待機状態を維持していた。フィルチャーを衝撃でふっ飛ばしレイトと飛行体から距離を取る。

「あなたを拘束する」

剣を振れないほど密着して攻撃を仕掛ける

(瞬発速度は早いけど…っ見える)

少しでも距離を離すと剣での攻撃で反撃してくる。相手はリーチ確保のために距離を取ろうとするが、相手の腕を引っ張りそれを許さない。重心を崩し、手にエネルギーを集中させ相手の土手っ腹を撃ち抜く。

「っ!」

しかし、バックルで防がれふっ飛ばしを利用され距離を取られた。銃で連射してくるのを盾で防ぎ、

「シールドブースタ」

ボイスコマンドを呟く、盾がより巨大化し私の身長より大きくなる。それがそのままフィルチャーに突っ込む。距離を一瞬で詰める。攻撃は避けられるが、相手は避けるのだけで手一杯だ。

(ここで決める)

その隙を逃すほどの余裕は私にはない。

「コントラディクション・シールド」

最硬の盾は最強の武器になる。誰かを守るための力は誰かを傷つける力となる。

盾での攻撃が直撃したフィルチャーはデパートの壁へと吹っ飛んだ。

「ふぅ」

(さっさと拘束しよう)

「分かった…」

フィルチャーの声が聞こえた次の瞬間

{1:超高エネルギー反応!}

「ウソでしょ」

(まだ動けるの?!)

「|そ…か、聞こ…る。今す…離れ…さい|」


「くっそー!」

飛行している適応体に攻撃があまりにも当たらずにそう叫んでしまう。

相手の投擲武器を避けながらホーミング弾を打ち込むが軌道を変えた投擲武器に防がれる。

「あのインチキブーメラン邪魔!」

イライラが溜まっていると、

{3:冷静になってレイト。ナンバーフォーは決定打が少ない。}

{0:焦って攻撃すればこちらが不利だ。攻撃されないことだけ考えろ}

「分かった」

そういった直後背後からアーマーの襟を適応体に掴まれた。

「{0,3:あっ}」

なんていうが遅く、そのまま空中へと連れ去られる。叩き落とすつもりだろう。

(上昇しきる前に叩き斬る!)

「デュアルコールナンバーゼロツー」

運動性の高いゼロツーに切り替える。

「」

(やめて…。)

頭の中にそんな言葉が聞こえ、手を止めてしまう。

{2:どうしたの?}

それに応える前に適応体は高度を落とした。

(今は私に手を貸して)

また聞こえた。

着地した俺に

{0:レイト莫大なエネルギー反応を検知した、今すぐこの場を離脱しろ!}

{2:あいつこれが狙いだったのね}

ゼロクスとデュオナーは言うが、

(それはきっと違う)

言いはしなかったがそう思った。

「エネルギー反応の中心は?」

{0:ここだが…まさか}

ホロウウィンドウに映った場所の方を見ながら

「止める」

そのとき

「|そ…か、聞こ…る。今す…離れ…さい|」

焦ったシオンさんの通信が聞こえた。

そしてそれは動こうとする前に聞こえた。

「ヴァラキアスシールドッッ!」

ドーム状のエネルギーフィールドに弾き飛ばされる。その内側に凄まじいエネルギーが暴れていた。


「超高エネルギー反応検知!」

そんな声が司令室に伝わる。その位置はソウカ、R2の目の前だった。

「具体的には!?」

私は冷静さを失なわないように聞く。

「……!計測終わりました。ッ!!原子爆弾の約5倍のエネルギー量」

それはこの国の半分は持っていける威力だ。

「ソウカ!聞こえる!今すぐその場を離れなさい!」

全体通信であることにも気づかず彼女へのメッセージを飛ばしていた。


フィルチャーが目の前でやろうとしていることは現代兵器とインフィニットフロウの生成エネルギーとの過剰反応による暴発。

5年前、私が起こした悲劇と同じことを。

(もう臨界点は超えてる。間に合わない)

このままでは5年前の比ではない被害が起きる。

後方からナンバーフォーの適応体がフィルチャーを抱え上昇していく。武器を手放した状態で。そしてレイトが近くにいることも確認できた。

頭の中に一つの言葉が浮かぶ。

「ヴァラキアスシールドッッ!」

無意識にそれを口にする。

全身に激痛が走ると同時にアインズシールドがものの一瞬で私を中心に超大型のドーム状のエネルギーフィールドを展開する。そして、閃光とエネルギーの奔流に飲まれた。


エネルギーフィールドが消えるとそこは更地と化した。まるで最初から何もなかったかのように、その中心にR1が立っていた。

「ガーディワン頑丈だな…」

小走りで向かっているとR1は倒れ、レゾナンスモジュールの展開状態が解けて黒くて長い髪があらわになる。

急いで駆け寄り抱えると…。

「ソウカさん?」

全身ボロボロで倒れていたのはソウカさんだった。

そこに適応体とフィルチャーが降りてくる。モジュール状態のナンバーワンを拾い武器を突きつけて

「レゾナンスモジュールを渡せ」

そう言うフィルチャー。

その言葉はあとから思えば語気が弱かった。

「レゾナンスモジュールを渡せ?」

「あぁ、もう一度同じのをやられたらそっちが困るだろ?」

「R2!」

いつの間にか来ていたユウミさんと3番隊の一斉攻撃が飛んでくる。それをお互い躱して距離ができる

「遅くなった…っ!」

ソウカさんの状態を見たユウミさんは驚いた後

「本部に連れて行って治療を。早く!」

正直頭がぐちゃぐちゃだったけどソウカさんを抱えて前線から下がった。


銃を構えながらレイトの撤退を確認する。

「フィルチャー。貴方を殺人未遂及び国家転覆罪で拘束します。」

「残念だがそれは無理だ」

そう言って適応体と空中を飛びフィルチャーは離脱した。

「ユウミ。要救助者の救出は終わった。辺りの警護は4番隊に任せて治療を頼む」

「分かったわ」

レイトたちのことが心配だったがひとまずは治療に向かった。

…to be Continue?

レイト(17)・・・レゾナンスモジュール「ナンバーゼロ」”ゼロクス”の適合者。民間インテリスト対策母体「ICC」の物資補給の予備役。レゾナンスモジュールの適合者としてICCに協力する。


レゾナンスモジュール「ナンバーゼロ」・・・インテリスト対策用に古代遺物を使用し制作されたゼロ型、レイトが初めての適合者。意思を持った機械でレイトを弟のように接する。ずれた発言を結構言う。”ゼロクス”の愛称で呼ばれる。


ソウカ(22)・・・ICCの第1部隊の隊員。その正体はレイトが追いかけていた緑色のアーマーを持つレゾナンスモジュールの使い手、R1だった。戦闘時は「アインズシールド」という大型盾を使用する。レイトのことを弟のように思っている。一方で彼の母親を持つ破壊したのにも関わらず、何事もないかのように彼に接していることを後ろめたい思いを持っている。レイトから好意を寄せられているが気づいていない。


シオン(28)・・・ICCの社長。レゾナンスモジュールナンバーゼロ”ゼロクス”の開発者...。冷たい言い方をすることがあるので誤解されやすい。


ヨウセイ(24)・・・レイトの保護者その2。セントラルキャンパスを卒業した優秀な人物。レイトに勉強を教えているまたソウカへの恋愛相談も請け負っている。元教師志望。


ユウミ(32)・・・ICC第3部隊隊長。いたずらっ子の猫を思わせるオトナな感じの女性。その実かなり肝っ玉な性格。インテリストの暴走で夫を亡くしその後第4部隊の隊長のソウスケと結婚するも離婚している。


ソウスケ(35)・・・ICC第4部隊隊長。豪快な性格で女遊びが激しく(これが原因でユウミと離婚)美女に弱い。細かいことは苦手であり部下と共に前線に出向く直情タイプ。今でもユウミの事を愛している。


スミレ(24)・・・ICC第1部隊の隊長。諜報や情報収集がメインで前線にはあまり出ない。女性でありながら口調は男性的で人の感情の機微に聡い。


アニス・・・隣国「レウニス」からの移民。彼女の故郷の村はインテリストにより焼き払われた。ソウカとは親友同士。


レゾナンスモジュール「ファーストナンバー」・・・R1と行動を共にするレゾナンスモジュール。R1からは”ガーディワン”と呼ばれている。紳士的な口調が特徴。

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