佐都子ちゃん奪還作戦7
人の嘘ほど、質の悪いものは無い。
先ず嘘は1つの現象となるということである。
UFOやツチノコがその類の1つである。
しかし、この嘘はもう1つと比べると比較的易しい。
何故ならこちらの嘘は時に人を笑わせたり、幸せにすることがあるからである。
例えば治る見込みが殆どない患者に向かって「あなたは必ず治るだから安心して治療に専念してください」と言うと本当に治ったという事案は確かにある。
他にも、芸能人などの嘘は人を笑わすために作ったものなのでそこには善良の気持ちがいっぱいあるので、人を笑わせることが出来る。
このように人の嘘は使い方を間違えなければ素晴らしい人生のスパイスになる。
しかし、もう1つの嘘は人を騙す嘘である。
この嘘には善良の気持ちなどはなく、ただただ自分の身勝手な感情だけでついた嘘は人を不幸にしかしない。
このような嘘は大小はあれど、人を不幸にさせ人生さえも変えてしまうことがある。
そして、その嘘に対しての責任を求めたとしてもそのような嘘を言った当事者が素直に謝るかと言うとその可能性は少ないだろう。
何故なら、人に人を騙す嘘をついているからである。
そうなれば責任はおろか、後片付けもせずに何処かに逃げるだろう。
このように嘘は酒に似ている。
適度な嘘で質の良い嘘は人生のスパイスなるが、質の悪い安物の酒のような嘘は二日酔いを起こすように人に悪影響を及ぼす。
それが、嘘なのである、
柴田と俺は正人が実は正しくて鉄平が間違っているのではないかと思い、二人でバスに乗って鉄平の家に向かっている。
俺「柴田は始めから気づいていたのか?」
俺はバスの後ろの車体の二人で座る用の席で横であくびをしている柴田に聞いてみた。
柴田「始めから気づいたといえば、嘘になるが怪しいとは思っていた。まず、佐都子ちゃんの体に傷があると言っていた時点でおかしいと思ったんだ。」
何故だ?あそこに何か違和感はあったか?と聞いた
柴田「お前は町中で腕に痣がある人がいたらすぐに気づくだろう?」
柴田は俺に質問する。
俺「当たり前だ。流石に腕という分かりやすい位置なら流石に異変に気付く。」
俺は当たり前のように答える。
柴田「では、佐都子ちゃんは腕に痣があったと思うか?」
俺「いや、腕にはないだろう。だから鉄平は服の下にあると言ってたじゃないか。一応理にはかなってるだろう。」
柴田「なら、何故鉄平は服の下にあると言ったんだ。」
俺「鉄平は服の下にあるだろうとしか言ってないだろ!‥‥‥‥!?まさか‥‥」
そこで、俺は気付く確かに鉄平の言っていたことは理にかなっている。
しかし、その情報は何処から来たのか?
そこが問題なのである。
それ以前にも、鉄平はアルバムを俺達に見せてきた。
その、アルバムはいったい何処からきたのか?
何故持っているのか?本当に自動相談所の職員なのか?
という疑問が出てきた。
そして、さらに柴田から重い質問をされる。
柴田「もう1つ、何故あいつは偽名を使い正人と同じ名前という設定にしたんだ?。」
それを聞いた瞬間、鉄平に得体の知れない恐怖が生まれた。
何故‥‥あいつはこんなにも嘘をついているのだろう。
俺はバスの中で恐怖に支配されていた。
それをより、一層膨らませるようにバスのボタンが鳴る
柴田「次でつくぞ。準備しておけ。」
俺は自分を落ち着けるように呼吸をゆっくりして、少しうつむくと脚が震えていた。
俺「はは、怖がってるのか俺」
俺の気持ちは収まることなくバスは真っ直ぐ目的地に向かうのだった。




