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氷雪の猫又 〜少女の過ごした100年間〜  作者: 餅月 白
第2章 猫又のサバイバル生活の始まり
9/48

第2章 1 気持ちを切り替え、初めての野外のご馳走(魔物)

……んー…どれくらい泣いてたんだろ…。

辺りはすっかり真っ暗闇。

私も、頼れる人はいない。

お先真っ暗。

詰んだ。

お腹も空いている。目の前にあるのは鷹のこんがり焼き肉だ。それを食べてもお腹がいっぱいになるとは思えなかった。


【熟練度が一定に達しました。

スキル

・暗視Lv.1

を習得しました。】


んなっ!?…ビックリしたー………。

…スキル…暗視…ね…。

…要は、猫の夜の時の眼と同じ効果でしょ?…。

…とりあえず、発動し…これ、習得した瞬間から発動してたじゃん(笑)…。

とりあえず、周りを見る。

…むぅ……ほんの少し先しか見えないなぁ…。

Lv.1だから期待をするな、ということだろう。残念(´・ω・`)。

…とりあえず、お腹空いたし目の前にある鷹のこんがり焼き肉を食べよう…。

…しっかし、魔物に進化して不思議にも魔物のこんがり死体が食べ物に見えてくる…何故?…。

これも本能とか言うヤツだろうか…。

にゅっと爪を出して、鷹の体を引き裂く。

…くそう…全然見えない…。


【熟練度が一定に達しました。

スキル

・暗視Lv.1

から

・暗視Lv.2

に上がりました。】


…おっ!…いいタイミング!…。

とりあえず、鷹の引き裂かれた体の中の部分がよく見えるようになった。

普通に食えそうなこんがり肉の様な部分も見つけた。食べられない部分は…後で埋めておけば良いだろう。

とりあえず、食べれない部分を嫌だったけど爪に引っ掛けてぺいっと投げた。ボトっと近くに落ちた音がする。

…やっぱ埋めるの面倒だしいいや。

……ご飯♪…ご飯♪……いただきます♪…。

ムグムグ…ガブガブ…モグモグ…。

…味が無い…腐った肉とか生肉とかよりはマシだけども……味が欲しい!!!…。

……塩とか、醤油とか言うヤツも試してみたい……。

……贅沢を言わずに食べよう……食べ物があるだけマシだと考えよう…。

そう思って、私は味が無いのをぐっと堪えて鷹のこんがり肉を有り難く食べられない部分以外全て平らげた。

……まだ、お腹空いてるけど…ね…。

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