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40話 捜索

 まずは迷子になった女の子の家。

 出稼ぎからちょうど帰っていた夫と妻が心配そうに家の中で待機していた。

 両親曰く、

「うちの子はいきなり飛び出していく子ではありません。ドワーフとは違うんです」

とのこと。

 

 ドワーフの子供は無鉄砲というのがこの界隈の認識なのか、族長であるエッダも頷いていた。


 家から出て彼女のおばの家に向かう。道はいつも同じ道を進むという事。エッダが操る牛車では途中までしか入れない。道が狭くこの世界基準でも舗装されてない道。

 仕方ないので近所の家に乗ってきた牛車を預けて、森の中の荒れた道を歩くことにする。


「大丈夫か」

「何とか」

 正直きつい。坂でもないのに山道を歩くような感覚だ。

「おばの家にはついて折り返したという事らしいから、もしいるとしたらこの道沿いじゃないかと思うが」

 そういってエッダは道のわきを流れる谷をみる。

 意味もなく森に入る事はなくても、意味もなく川に落ちることはある。

 なんともつらい話だが、意味もなく異世界に飛ばされることよりはあり得ること。


 逆に僕は森の方を見る。

 こういうのは手分けするべきだろう。といっても疲れて頭を上げることができないので足元だけ確認。

「いますか?」

「いないなぁ。人が通った感じもない」

 森の方も殆ど、いや

「これ、子供の足跡じゃありませんか」

よく見ると足跡らしきものが残っていた。

「確かにそうだ。ここで待ってろ」

そういってエッダは森の方に駆けて行った。


おいてかないでくれよ。頼むから

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