28話 有意義な休暇を過ごしたい
今日はこの世界に来て初めての休みだ。
と言っても屋敷の仕事のシフト上では今までも何度か休みがあった。しかし金もなければやることもない異世界人、倉庫の2階で寝るよりはということでほかの休みを取りたい使用人の代わりに働いていたので休みがなかったというだけ
ちなみにその分はしっかりと給料として支払われている。その点この職場はかなりホワイトだ。
「休日だからといってやることもない、寝ているのも面白くない」
と豚小屋に出入りする近所の住人に話したら、今度(具体的には今日)村で狩りをするから休日が合うなら参加しないか?と誘われた。
狩りといっても親方様なんかの貴族がやるようなものではなく、畑を荒らすシカや馬(どっかから逃げてきて野生化した野良馬というのがいるらしい)を近隣の暇人を集めて狩る駆除が目的。
ただ
「昼飯はでる。終わりには酒もでるぞ。」
という具合で誘われたので、真面目な仕事というより休日に皆で集まってやるイベントみたいな物なのだろう。
やることがない休日。
倉庫の二階で寝て暮らすよりは有意義だし、こちらに来て知り合いが職場の人間だけというのは面白くもない。
そういったわけでこの狩りへの参加を決めた。
ローテンションですがここで一つの区切りです。
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