29話 約束
真のヒロインは委員長様、異論は認めない。
けどハーレムともそういう展開は続いたりますね、はい。
俺と亜理子だけがその場に残された。
静寂――――。
どのぐらいそのままだったか、俺はふと我に返った、とりあえず亜理子の洗脳を解いておくか。
俺は亜理子の頭に手を置き、いつのも要領で……
「亜理子、契約――――」
契約魔法を使うと、巫女の洗脳魔法とやらは弾けとんだ。
桜曰く、巫女は洗脳魔法というものが使えて、それは、巫女の半径三十キロメートル以内から出るか、他の魔法の効果で上書きすれば、効果は切れるらしい。
ちなみにさっきの空間把握で巫女の位置も特定してある、ここから二十メートル離れたところだった、どうやら五大英雄も一緒らしい。
さて連中をぶちのめしに行くか――――と思い立ち上がろうとしたが、亜理子に引き止められる。
洗脳自体はもう解けているはずなんだが。
「なんで、みんなを殺したの?」
は?――――ああ、そうか、そういう風に見えたのか。
あはは、はっはっは!――――声を出して笑ってやると亜理子は物凄い形相で睨んできた。
「あー悪い悪い、いやアレ死んでないから、消えたのはな、元の世界に戻したからだよ」
そう、俺はただ、この世界から消しただけで、この世から消したわけじゃない、ただ元の世界に飛ばす為にぶっ飛ばしただけだった。
亜理子は訳が分かっていないのか、怪訝な顔をしている。
「まあ亜理子にもするけどな、元の世界に帰りたいだろう?」
「帰れるの――――?あの日、あの場所に?」
あの日っていつだよ、多分無理じゃないかなーせいぜい俺らが行方不明になって一週間ぐらいまでになら帰せるけど。
「まあ、そうだな、とりあえず、家には帰れるはずだ、さあ、目を閉じて、今から送り返すから――――」
「正吾君は?」
縋り付くようにジャージを引っ張ってくる、可愛い……
「俺か?俺はもちろんこんなことした連中をボコしに行くさ」
「帰ってきてくれる?また私と一緒に居てくれる?」
「もちろんだ、俺は必ず帰るよ、約束する、まあ今になって思えば俺はお前のことが好きだしな」
つい、約束しちまった――――まあ守れない約束でもないが、後ついでに告白じみた事を言ったな、亜理子がどう受け取るか知らんが。
「約束だよ?私も正吾君の事今でも大好きだから……転校しちゃった時は寂しかった。」
衝・撃・真・実!マジか、俺あの時、正義殴る必要なかったんじゃね?
「あの時は正義君もどうかしてたって後で謝ってくれたし」
うん、いやまあ俺に殴られなきゃそんなこと言ってない気がする。
「そっか、まあ今回のことはあいつは帰っても何一つ覚えちゃいないから、ああ他の連中も記憶は消えているから、そこんとこよろしく。」
桜の力でこの世界からはじき出した時に記憶は消した、忘却ではなく消去だ、思い出せはしない。
「え?……私も忘れちゃうの?」
なんか不安そうだ、何度も言うがマジ可愛い、なにこれ。
「いや、お前は俺との契約あるからな、消さないが、下手なこと言うなよ、分からないとか知らないで通せ、いいな?」
事情ぐらい聞かれるだろう、帰れてあの日から一週間後、それも修学旅行先ではなく、自宅に飛ばしたんだ、今頃それぞれの家では大騒ぎだろうな。
パンツ一丁の自分の子供が、家の玄関で気絶して発見される……嫌だなぁ。
「うん、分かった……私、待ってるから、早く帰ってきてね」
そこまで言い終わると亜理子は目を閉じたのでちゃっちゃと送還する。
ちなみに俺と契約しているから、パンツだけではなく服も一緒に送れる訳だが。
聖剣だけ没収して、送り返した。
さて、ここで問題となるというのはフィージュ達のことだ、まあ俺に対して好きだとかそういうのは、はっきり言えば無いらしい、最近聞いた。
信頼、親愛は感じるが恋愛感情とかとは別だそうだ、じゃあ何故裸で一緒に寝たのか……。
カルチャーショックっていうのはこういう事らしいな。
そりゃ世界が違えば文化も違う訳だ、食文化は元の世界のもをが輸入された形ではあるが、文化自体は全く異なる……
それも相手は人間じゃなく魔族だ、人間の価値観など通じるわけがなかった、いろんな意味で。
人間は猿から進化したものだという、それはこちらと大して変わらない。
しかし魔族はモンスターからの派生、そもそもモンスターは服を着ない、魔族すら元々半裸みたいなやつが多い。
裸で一緒に寝るというのは、自然な事なんだとか。
つまり人間の裸で寝る=アレっていう発想はない。
魔族にとってアレは神聖な儀式とかで、生きている間に一度するかどうからしい。
ちなみに、この世界にオークだとか、淫魔とかいう魔族は存在すらしない。
まあ俺には裸で寝る=そういうことだとやんわり伝えてやったところ。
「知ってはおったが、そこまで気にすることか?それとも好きな娘でもいるのか?」
とフィージュ、今の俺にはいるけどな。
「僕はそういう風なのじゃ増えないよ?」
と花子は自力で増やせる、というか家の庭にいっぱい生えてる。
「知っているが、フィージュ様が家族なのだからと仰るので……」
顔を真っ赤にして俯く白雪、それについづいして人、亜人の血を引く紅白ずきんズもこっちよりの考えか、一緒に頷いていた。
「家族だし、家族とじゃ普通子供なんて作んないじゃん」
というのは月子、正論だが、年頃の男子は何するか分かったもんじゃないんだぞ。
「え、私ですか?理屈は姉さんと一緒ですね」
と、桜、理屈はか、じゃあ理由は?
まあ結局慕ってくれちゃいるが、好きとかじゃないってやんわり断られた、一気に七人にフラレた訳だ。
それで吹っ切れた、さっさと終わらせて、帰ろうと。
どうも、噛み付き熊さんです、あ、さん付けだったら噛み付き熊さんさん、でお願いします。
最近日間ランキングの方で徐々に上位になって、内心冷や冷やしております。
ユニーク四千人とか累計PV45万とか。
最初はただ他の人の作品の更新遅いなー暇だから書いてみよう、程度だったのですが、MF&AR大賞MFに応募しようとキーワード追加した日からランキングに入ってたりして、やる気も出たのですが。
MF&AR大賞MFが、ですよ四月末までに十万文字ないと基準満たさないって話なので今全力で更新しているわけですが、そろそろクライマックスじゃね?と思いまして。
まだ半分ぐらいしか文字数ないんですよね、でも文字数を下手に増やしたくないなーという、いらん説明とか肉付けして今以上に設定に食い違うと面倒なので。
たまに感想で設定がおかしいと指摘されます、がその場合、出来れば何話目か教えてください。
作者はめんどくさがりでせっかちなため、書く際はその場の思いつきと勢いだけで書いておりますので、この書き方変じゃね?と言われてもどこだっけ?状態ですので、読者様方には大変ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、今後共よろしくお願いします。
クライマックスと言いましたが、別に終わるわけではありません、ネタバレすれば第一部完!みたいな、続けますよ、書くのが楽しいので。




