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第二話 けいこく
昨日更新すると思って見に来てくれた人
ありがとう!
そしてごめん!
テスト前だから最悪隔日になるかもだけど
今後ともよろしくお願いしますね!
風が吹いた。
巻き上げるものは無く、ただ通り過ぎた。
「……おはよ」
ひびの入った地面に手をつき、少女が起き上がる。
「おなかすいた」
きゅぅ、とおなかの虫を鳴かせつつ続けた。
カバンを漁っていた少年が振り返る。
「うるせえ、昨日食わずに寝ようとしてたのはお前だ」
カバンから缶を取り出した。
「……あれ? そうだっけ?」
こてんと頭を倒し頭上に、はてなまーくを浮かべた。
覚えてないのか、と少年は呟き缶の蓋を開ける。
まっすぐに手を伸ばした少女の額を缶を持ってないほうの指で押さえた。
「……多分そこらへんにいっぱいあるだろうし、いくらでも食っていいけど」
にやりとそこで笑う。
「食い過ぎたら太るぞ?」
はてなまーく




