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第一話 しんぱい
「……いつも通り、か」
少年が寝袋から体を起こし、目を擦った。
手を天に突き出して伸びをしつつ、横目ですうすうと寝息を立てて寝ている少女を眺める。
大分起きなさそうだな、とこぼす。
少年は少女から視線を外し、あたりを観察するように見渡す。
その近くには開きっぱなしの日記が置いてあった。
「日記、心配過ぎるな」
そう言って少年はそちらへと手を伸ばした。
ぴらっ――と風に吹かれたのか、空白のページになっていたをめくってゆく。
「あ、あった」
一文字一文字ゆっくりと少年はかみしめるように見てゆく。
が、途中で眉をひそめた。
「あいつ、どんだけ寝ぼけてたんだよ」
彼の視線の先には誤字だらけで、後になるほど字がぐちゃぐちゃになっていく日記のようなものが広がっていた。
「えへへーすごいでしょー……くぅ」
「寝言で自慢してくんな」
更新遅れたごめん!




