↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
39/113

5-2.婚約披露パーティー

一通り挨拶を終えて席に戻ると、イレーネとマリエがお茶菓子を勧めてくれる。


「色々と準備を手伝ってくれてありがとうね、フィオナちゃん。でも、今日は貴女が主役よ。気張らずに楽しんでちょうだい」


「ありがとうございます。でも私は、じっとしている方がそわそわしてしまって…」


「大丈夫、パーティーの方は私に任せて。このケーキ、私のお気に入りなの。フィオナさんもどうぞ」


そう言ってマリエが指さしたのは、ラズベリー色の可愛らしいケーキだ。


するとその後ろから、リゼルが口をもぐもぐさせて。


「これ、めっちゃ美味しい。さすがマリエちゃん!」


ぐっと親指を立ててみせるリゼルに、イレーネは呆れ顔で肩を竦めてみせるが、フィオナはにっこりと微笑む。


「リゼルちゃんの今日のドレスも、ラズベリーピンクでとっても綺麗。よく似合ってるね」


言われて、リゼルは誇らしげに胸を張ると。


「でしょ?フィオちゃんのドレスが桜みたいなピンク色だから、色違いの双子コーデにしたかったの!この機会に仲の良さをアピールしないと!」


「…だから、フィオナは俺の婚約者だって…」


ぼそりと呟き、頭を抱えるエリオス。


と、そこへ。


招待客たちと歓談していたはずのハインツとルノワールが、足早に近づいてきた。


「皆の衆、ちょっと聞いてくれ。――この後、フレデリック殿下が、急遽パーティーに参加することになった。」


唐突に告げられたハインツの言葉に、一同は目を丸くする。


「…リックが?どうしてまた?」


「ていうか、今からどうやってここまで来るわけ?」


エリオスとリゼルが矢継ぎ早に問いかける。


無理もない。ハインツの言う、『フレデリック殿下』とは――隣国・エルメール王国の王太子の名なのだから。


エルメール王国とこの国の王家は、歴史を辿ると同じ血筋から分かれたものとされている。


そのため長く友好関係が続いており、王族同士の関係も深い。


特に、エルメール王国第一王子にして現王太子のフレデリックは、国王の意向で幼少の頃よりハインツから魔法の手ほどきを受けていた。


時に公爵邸に長期滞在して勉学に励むこともあり、エリオスたちとも兄弟のような間柄なのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。