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09 ドウヨウ


恋人繋ぎをしたまま僕達は秋葉原でショッピングを続けていた。


「はーー!! 楽しい!! やっぱアンタみたいなプニティオタクと居ると素の私が出せて楽しい!! アンタ最高!!」


「えっちょ、そ、そっかあはは。なら良かった」


プニティに出てくるマスコット人形のぬいぐるみを抱きしめてアリサさんはそう僕に告げてくれる。


__そっか、僕と居るとアリサさんは楽しいのか……なんか嬉しいな。


アリサのこの笑顔に偽りなど一切なかった。


ぐーー〜。



そしてその2人は2人してお腹を鳴らす。


「……」


「……」


__ぷいっ!!


アリサさんが恥じらう顔を見せたのでこれはアリサさんもお腹を鳴らしたのだと察した晃也は顔を逸らし、腹の虫を聞かなかった事にする。



「お、お腹すきましたね」


「ええ、そうね?」


『ご飯にしましょうか……』


『そ、そうね……』




なに食べるか案を出したとこほ2人とも肉が好きという事で適当に周りを物色し、いくらでも食べれるーーって事で食べ放題のしゃぶしゃぶのお店に入店する事となった。


「いらっしゃいませー? お2人ですか?」


「は、はい2名です……」


「2名様ですね!! それではお靴を脱いで下さい。お座敷まで案内します」


適当と言っても、美味しそうな肉の看板につられそれなり高そうなお店に入店したので内装が綺麗でムードはバッチリだった。


「へー、すごい雰囲気いいお店じゃない。これは期待出来るわねっ!!」


「そうですね〜ー ははアリサさんって結構元気な人なんですね」



「はぁー? アンタ何言ってんの?」


(しまった……つい余計な事を言ってしまった……)


「あぁいやこれはえっと、、、」


「そーよ。学校ではだれにも嫌われないように静かにしてるの、なんか文句ある?」


「え、いやなんでもないです……ただ今隣にいるアリサさんの方が素敵だなって僕は思っただけで……気を悪くしたらごめんなさい」


「はっ、はあ? 今の私が素敵?……アンタなに言ってんのよ……」

少し照れた、可愛い。


そんなアリサさんの反応に僕はイタズラしたくなって言葉の追撃をかける。


「可愛いですよ、今の方が……それが素のアリサさんなんでしょ?」



「ぷ、ぷしゅぅう…… そ、そうだけどこんな私を可愛いって言うのやめて!! て、照れる……」


「えーと……お客様ーー? こちらへどうぞ?」


「あ、いけね。アリサさん店員さん待たせてます!! 行きましょう」


「そ、そうだったわね……行かないと」


__タタタ。


「ふぃーーこれでゆっくり出来ますね、アリサさん」


「あーーっ疲れたあ!! 楽しいけど色んなお店回りすぎて足クタクターっー〜」


「あはは、じゃ、選びましょうか。うーん 何がいいかなあ……」


「あたしこれ!!」




各々が食べたいものを選び、そのメニューが運ばれてきた。


『お待たせ致しました。こちら、注文の商品ですそれではごゆっくりして下さい、失礼します』


「ありがとうございますー〜店員さんここ雰囲気いいですね!! 料理もうわぁ〜美味しそう」


「ふふ、ありがとうございます」


気さくに店員さんへと話しかけニコニコと微笑むアリサ。


「かわいいな、アリサさん……」


僕は学校と全く違う素のアリサさんのその姿に見とれてしまった。


「失礼ですけど、おふたりはカップルですか?」


__びくっ!! とんでもない事を店員さんが聞いてきた。


『『ち、ちがいます!!』』


即座に2人して否定する。


「あはは、そうですか野暮な事をきいてしまって申し訳ないです、今は()()お友達でしたか」


「あばあばば」

僕は動揺しまくった。


アリサさんはと言うと必死に否定しまくる。

「ちっ、ちがいますよー! コイツは私の連れでええと、ここら辺に詳しいから案内してもらっただけです!! 勘違いしないで下さいっ!!」


__そんなに否定しなくてもって言うくらい否定する。



「私、雰囲気のいいカップルのお客さんが来るとつい聞いちゃうんですよごめんなさいね、ふふっ。ではごゆっくりー〜」


そう言って店員さんは厨房に帰って行った。

ゆっくり更新してきます!!そろそろ完結させたいです!

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