気になるあの子の家っていうか屋敷
どーも、りんりんです。
もちろん、連続投稿です。
それではどうぞ。
現在、鈴ちゃんの家の前です。
でも一つ気になる事があります。
「はー、家おおきいなあ」
もう、屋敷のレベルだよねこれ。
にしても結構冷静だなぁ。ボク。
耐性…付いたのかな?
それより、ここ住宅地だよね?住宅地にこんなに大きい屋敷が建てられてるの?
他の二階建ての家に比べて二、三倍ぐらいでかいんだけど。
呆然と家を見上げていると、
「ふっふーん。大きーでしょー」
自慢げな鈴ちゃん。
かわいい。
「うん。大きいね。どうしたのこれ?」
「いっぱいお金稼いで買っただけだよ。ほら、特典のおかげで」
「特典…。あ、そういえばキミの特典って何なの?」
「あー、とりあえず家に入ろー。話は部屋で話そーよ」
ガチャリ、と鍵を開けて中に入って行く鈴ちゃん。
慌ててボクも入る。
「お邪魔しまーす…」
―一階―
おぉ、中もやっぱり広いなあ。
まるでRPGとかでよくあるお城みたいだ。
「こっちこっち!」
おっと、お呼びのようだ。
「はーい!」
「娯楽室」というプレートが付いている扉を開ける。
そこには、
楽園が、あった。
「ゲームが…、いっぱい!?」
部屋の中には十数個の戸棚と、テーブルとイスがあり、イスに鈴ちゃんが座っている。
ボクもゲーマーだ。いままで買ったゲームも数知れず。
その全てがここにあった。
ハードだけじゃない、ソフトも見る限り知ってるものばっかり。
「鈴ちゃん、このゲームの数々は…?」
「ふふふ、特典だよ特典」
特典?なんだろ、持ってきたのかな。
「まー、座って座って~」
「あ、うん」
とりあえず向かいの席に座った。
それを見ると鈴ちゃんはリモコンを取り出し、ボタンを押した。
すると、
ウィーーン
という音とともに天井が開き巨大なモニターが。
「うわあ!?こ、これって!?」
「ふふふ、僕の特典で作った2m×2mのモニターさ!画質もいーよ」
「作った!?」
「あー、話してなかったね。僕の特典の事。僕の特典は三つあって、これはそのうちの一つ、《創造》。作り方を知ってる物を創り出して、知らないなら作り方を覚えて、素材と道具を召喚する。つまり自分で作れってことだね。ちなみに、作れるものには制限はないよ」
おお、相当チートだなあ。
「じゃあ、この家の内装も…」
「そー、この家自体は買ったものだけど内装は全部僕が作ったものだよ」
「すごいね、キミの特典。ボクの特典なんかとは比べ物になんないや」
あ、そうだ。やらなきゃいけない事があるんだった。
「ねえ、情報交換しようよ」
同じ転移者同士これはやっとかないと。
「いーよ。とりあえずそれをしとかないとダメだからね」
「よし、じゃあ、ボクからね」
ボクは今日あったこと全てを話した。
「へー、職業シーフかー。それに面白い特典と、いろんな意味ですごいステータス。あはは!キミって面白いね!」
鈴ちゃんは笑う。
それは蔑みの笑顔なのか、ただ単に興味からの笑顔なのか。
性格的に多分後者だ。うん。
「じゃ、次は僕だね。僕の職業は…あ、そうだ。ちょっと待って」
そういうと鈴ちゃんは手袋を取り出しそれをつけて、何もない所に手を向ける。
すると空間に裂け目が。
「え!?」
驚いてるボクを尻目にその裂け目に手を突っ込む。
そして何かを取り出した。
…紙?
その紙に手を置いて、
「くぁwせdrftgyふじこlp」
と呟いた。
すると紙から青い光が…、ってあの紙か!
光が紙に戻ると鈴ちゃんは続けて受付のお姉さん…ルカさんと同じ様にスキルを使った。
ボフッ、という音と共にステータスの載った紙が出てくる。
「はい、どーぞ!」
▽ステータスの かみを てにいれた!
さてさて、読んでみよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
個人情報
スズヤ リン
性別 女
年齢 十七歳
身長 134cm
体重 32kg
戦闘ステータス
レベル 38
職業 ウィザード
職業レベル 34
HP 2028
MP ∞
攻撃 2629
防御 3640
魔力 ∞
俊敏 5798
固有スキル
創造…作り方を知っている物を創り出して、知らないなら作り方を覚えて、素材と道具を召喚するスキル。作れるものに制限はない。
魔神…魔法スキルに完全適正を持つスキル。保有しているだけで効果がある。
魔力探知…100m以内の魔力を持っている全ての生物の位置を把握するスキル。
所有スキル
フリーズ…水を凍らせる程度の寒気を操る初級氷魔法。
ファイア…着火程度の威力の炎を操る初級炎魔法。
ウィンド…5kg程度の重量を飛ばす威力の風を操る初級風魔法。
アース…地面に手を置いて発動する初級土魔法。地面に置いている手を中心に半径5m圏内の大地を操る。
ウォータ…水を発射する初級水魔法。威力は低い。
キュア…傷口の細胞の修復を加速させる初級回復魔法。
エキュスケーション…一部を除く全ての状態異常を回復する異常回復魔法。
コールド…氷を生み出し、当たった場所を凍らせる中級氷魔法。
フレイム…辺り一面を燃やす程度の威力の炎を操る中級炎魔法。
ストーム…物体を切り刻む中級風魔法。
ランド…地面に手を置いて発動する中級土魔法。半径100mの大地を操る。手が触れてなくても発動可能。その場合効果範囲は半減する。
ウォータル…水圧で攻撃する中級水魔法。
ヒール…傷口だけでなく、骨折なども直す中級回復魔法。
ワープ…指定した位置に瞬間移動する空間魔法。移動する距離が遠くなるにつれて、消費MPが高くなる。
フリーズコールド…指定した位置に魔力を送り、その位置から氷を発生させ、触れた物を凍らせる上級氷魔法。
ブレイズ…強大な炎を自由自在に操る上級炎魔法。
ハリケーン…大規模な竜巻を操る上級風魔法。
グランド…地面に体が触れているだけで発動できる、上級土魔法。
ウォータリア…小規模な洪水を起こすほどの威力の上級水魔法。
タイムヒール…時間律に干渉して傷の時間を戻す上級回復魔法。
フリーズロック…凍らせて鋭利になった土塊をぶつける複合魔法。
ファイアストーム…炎の竜巻を操る複合魔法。
エクスプロード…大規模の爆発を起こす複合魔法。
エターナルフォースブリザード…相手の周囲の大気を瞬時に凍らせる最上級氷魔法。相手は死ぬ。
ヘルブレイズ…地獄の業火で相手を焼き尽くす最上級炎魔法。相手は死ぬ。
ヴァキュラム…相手の周囲を真空にし、窒息させる最上級風魔法。相手は死ぬ。
ガイアルド…相手の周りの大地を操り、相手を拘束し、地中に引きずり込み、窒息させる最上級土魔法。相手は死ぬ。
ウォポータル…超水圧で、ありとあらゆる物体を切断する最上級水魔法。相手は死ぬ。
コフォメフール…小隕石を相手に落とす隕石魔法。
カウズヒール…因果律に干渉し、傷そのものを無かった事にする最上級回復魔法。
ステパウ…味方のステータスを倍増させる支援魔法。
メテオ…流星群を無限に降らせる極大魔法。相手は死ぬ。
バースト…魔力の流れを暴走させ、その余波に相手を巻き込む究極魔法。手加減しないと世界を滅ぼすほどの威力。相手は死ぬ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オオウ…。ボクなんかよりチートだねえ…。
「はい、返すよ…」
「うん!って、あれ?どーして落ち込んだ顔してるの?」
いや何でもないよ、と言っておきながら内心すごく後悔してるボク。
やっぱりちゃんとしたチート特典をもらっておけば…!
あ、そうだ。
「そ、そういえばさ、鈴ちゃんはいつからここに居るの?」
んー?と鈴ちゃんは少し悩んで、
「一年と二ヶ月、かな。まだまだだけどね」
と答えた。
まだまだってなんだっけ?
まあいいや。
「それよりさ、ゲームしよーよゲーム!」
おっと、鈴ちゃんからいい提案が。
「OK!」
このあと、朝までゲームをした。楽しかった。
いかがでしょうか。
もう、自分でも何がしたいのかわからなくなりました。
ではまた。さよなら~!