日常って…いいよね!
どーも、りんりんです。
見てくれてますか?数少ない読者の神様。
今回はサブタイトルの通り、日常回です。まあ、ずっと日常回みたいなものですが。
それではどうぞ!
「んあ…」
9時だ。おはよう。
気が付いたら寝てたようだ。
ふと横を見ると、コントローラーを持った鈴ちゃんが。
「時雨君!射撃お願い!」
「…え!?あ、うん!」
咄嗟に持っていたコントローラーのボタンを押して鈴ちゃんのキャラの周りにいる敵MOBを的確に射撃する…って、え!?
「ボク寝ながらゲームしてたの!?おっと。しかもFPSだし!ほっ!」
「え!?寝てたの!?やっ!それにしてはスーパープレーだったけど!?えいっ!」
あー、多分今まで一回もこっち見てなかったな、これ。
ええと、ボクが寝たのは多分1時ぐらいだから…、8時間くらいこっち見てなかったのか。
「でもすごかったよー、1R133KILLだったからねー。せいっ!しかも難易度はハード!よし、50KILL達成!」
…!?
たしかこのゲームの1Rに出てくる敵の数は170体で、ハードだと1体1体にショットガン五発分のHPがあって、しかも確実にヘッドショットを狙ってくるというおまけ付きの超高難易度だったはず。
それを…寝ながら…!?
「ボクこんなにゲーム上手かったっけ?よいしょっと!」
「僕が見た感じだとすごく上手いよ!よっ!」
カチャカチャカチャカチャ。
大量のゲームソフトがある部屋で、ボタンを押す音が鳴り響く。
「とりあえず、これを終わらせたら休憩しよー!喉乾いた。あ!時雨君危ない!」
「ナイス!うん、分かった。ボクも、よし!水貰っていいかな?よし、ここら辺制圧!」
「うん、いーよ。…ここは僕が囮になるから遠くからショットして!」
「ありがとう!ここでスタンバイしとくね」
「OK。…今だよ!」
合図とともに、引き金を引く。
…命中!ヘッドショット!
「よし!大勝利だ!」
「ビューティフォー。ナイスだよ!時雨君!」
ふぅ…と、二人同時に大きく息を吐く。
「あー、喉乾いた」
そう言いながらまたあの手袋をはめて、何もない空間に左手を向ける。
すると空間に穴が空いて、その空いた穴に右手を入れて、
「水の容器とコップ二つ!」
と、水の入った容器とコップ二つを取り出す。
その動作をしている鈴ちゃんを見ながら、
「そういえばさ、その手袋って結局なんなの?」
手袋を指差しながらボクは言う。
「ふっふーん、よく聞ーてくれました!この手袋はねー、左手がー空間と空間をつなぐ事が出来てー、右手がー登録した物の名前を言うと右手の前に瞬間移動するという魔法の手袋なのだ!名前は…、うーん、厨二的なネーミングセンスで名付けると…『G&A』…あ、これ安直だ。ま、まー僕のネーミングセンスは壊滅的だから…。でもいーのが思いつくまでこれにしよーそうしよー。うん」
途中から声の大きさが独り言クラスになっていく鈴ちゃんを見ながら、
「ま、まあ、ボクもネーミングセンス終わってるから…ね?」
何のフォローになっていないフォローを入れてみた。
『あ、登場人物のネーミングセンスが悪いのは僕自身のネーミングセンスが悪いからですはい』
本編に登場しないで、作者さん!
ていうかいつまでこの話題引きずってるんだろう。
「はい、お水どーぞ」
「あ、うん。ありがとう」
ボクがなんやかんやしているといつのまにか鈴ちゃんが水をコップに入れていたらしい。コップを手渡してきた。ていうかこれ大丈夫なのかな?『G&A』で繋がってた場所、冷蔵庫じゃなかったぽいし。
あ、ゴクゴク飲んでらっしゃる。大丈夫みたい。水冷たいし。
一口飲んでみる。それから、昨日から何も飲んでない事に気づき一気に飲み干す。
「ぷはぁ…」
「おー、お客さん、いー飲みっぷりだねー!ほら、もー一杯、どーだい?」
あ、いただきます、となぜか屋台のおっちゃん風の鈴ちゃんから水を頂く。
手渡された次の瞬間、
キュルルルルッッ!と、マンガやアニメで聞いた事のある音が響いた。
それは人の、正確にはボクのお腹から聞こえた物だった。
「……………ッ!?!?」
恥ずかしい。本ッッ当に恥ずかしい。顔が耳まで赤くなっていくのが分かる。
鈴ちゃんをチラっと見る。ニコニコしていた。
「お腹空いたの?じゃあ、ご飯作ってくるね。すぐ作ってくるから。んー、30…いや、20分くらい待ってもらえるかな。あ、ゲーム好きに使っていーよ」
そう言った途端、鈴ちゃんが消えた。多分ワープを使ったんだろう。スキルって叫んだりしなくても使えるんだ…。
…そういえば、鈴ちゃんお腹の音の事でいじってこなかったな。なんだ、ただの天使か。
さてと…。
「…何をしようか」
10分…すぐ作ってくるとは言われたけど…暇だなあ。
ていうか鈴ちゃんって料理作れるのかな?こんなこと言っちゃ(思っちゃ?)ダメだと思うけど、料理できるようには見えない…。手伝いに行こうかな?
あ、ボクは料理できるよ。うん。ちなみに得意料理はオムライスです。
まあ、それはそうとして何をしよう。やっぱりゲームでも…。
「ゲーム、ゲーム…あ、【竜の探究】あるじゃん。【岩男】も。…!?こ、これは、限定版の、【最後の幻想拾伍】!?これはやりたい…!」
ゲームが飾られている棚に体を押しつけながら驚愕する。
限定版には通常版に無い追加ストーリーがあって、すごく欲しかったんだよね。だけど、手に入れられなかった…。みんなも一度は聞いた事があると思う。もしかしたら体験したこともある人もいるかもしれない。あの目の前で「申し訳ありません、売り切れです!」と宣言されるあの瞬間、いや現象を。あの現象が実際に起きたせいで手に入れられなかったんだよ…。
…。
「…やっぱり、手伝いに行こうかな?」
結局、こうなるんだね…。
まあ、別に嫌だとかでは無いけど。
棚に押しつけていた体を戻し、この部屋の扉の前に立つ。
「あれだけ広い屋敷なんだ。迷子にならないように気をつけないと」
扉を開ける。
「えっと、キッチンはどこかな?」
いかがでしたでしょうか。
今回はゲーム、それもFPSです。そちら側にうるさい人はこんなFPSなんてねーよと思うかもしれません。
ですがこの世界ではこういうFPSもあるのです、この世界では。
さてと、そろそろさよならのお時間です。
こんな小説を見てくれる数少ない人達に感謝して、
さよならと言わせてもらいます。
さよなら~!
ちなみに時雨君の容姿はまんま美少女です。




