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誤解

 息苦しいわ、何なのこの圧迫感は最近へんね目覚め方をするわね。

 目を開くとそこにはラジエルの綺麗なお顔が映っていた。

 するとその瞬間、ガチャリと扉が開き中にアリスが入ってきたのであった。


 「アリシアお兄様を見なかったかしら、昨日から見かけてないのだけれど。

 ってアリシアごめんなさい、別に覗くつもりはなかったの。すぐに出ていくから気にしないで、それじゃあ」

 

 「まってアリス、これは違うの誤解よ」


 アリスは私の言葉も聞かずに出て行ってしまった。どうしよう変な噂が立ってしまうわ。

 私の焦りは怒りとなってラジエルにぶつけた。


 「全部あんたのせいだからね、あんたなんて大っ嫌い。どうしてくれるのよ、私がけがれた人間って思われちゃうじゃない。とにかく誤解を解いて来て頂戴、いいわね、誤解が解けるまであなたとは一切口を利かないわ。

 わかったらさっさと行ってきなさい」

 

 私は寝ぼけているラジエルの襟をつかみ無理やり部屋の外に突き飛ばした。

 

 「アリシア許してくれ、そんなつもりじゃなかったんだ。ちゃんと誤解は説いてくるからお願いだ許してくれ」


 扉の外から悲しみに満ちた声が聞こえてくる。

 そんな声をして謝っても許してあげないわ。


 「謝るくらいなら、さっさと誤解を説いてきなさいよ」


 私がそう言うと、ラジエルの声が聞こえなくなった。どうやらもう行ったようだ。

 私は一息つくためにソファーに腰かけると、まためんどくさいのが入ってきた。

  

 「アリシアお前、あのバカにくれてやったのか?」


 「くれてやったって何を?」


 「そ、そのお前の...初めてを」


 私はその言葉と聞いた瞬間またしても怒りが頂点に達した。


 「あんたまでなんてこと言うのよ、私がそんなことするはずがないじゃない。今あのバカに誤解を説いてもらっているわ、あなたも手伝いなさい。

 妹の将来がかかっているのよ」


 「そうか、そうかのか。よかった、お前のは...俺がもらうことになっているからな」


 マキシムが最後に小さい声で何かを呟いて、嬉しそうに去っていった。

  

 私の悲しさを聞き入れてくれるのはアリーだけよ、アリーに助けを求めましょう。きっといい考えを出してくれるわ。

 私はそう思い、急いで図書館に向かった。


 図書館につきアリーの名前を呼ぶとアリーはすぐに降りてきてくれた。


 「アリシアなんであなたがここに来たのかはもう耳に入っているわ。私にはあなたの愚痴は聞いてあげることはできるけど、この件に関しては時間が解決してくれるのを待つしかないと思うの。ごめんね力になってやれなくて」


 アリーはいつも優しい。それこそ海のように広い寛大な心を持っているに違いないわ。


 「そうなの、私の方こそごめんなさいね。ついついあなたを頼りたくなっちゃうの。嫌だとは思うけど私の愚痴を聞いてちょうだい」


 アリーは私の何時間に続く愚痴を嫌な顔一つも見せずに聞いてくれた。やっぱロ持つべきものは友達ね。


 「アリーごめんなさいね変なことに付き合わせてしまって、本当は今日この部屋を掃除するつもりだったんだけど、思いもよらない災難が降りかかってきたものだから」


 「全然気にしなくていいわよ。私はアリシアの話を聞いているだけで楽しいもの。ここの掃除はまた今度しましょう、実は少しだけこのほこりっぽい環境が気に入っているの」


 「そうなのそれじゃあ、今度来たときはこの散らかっている本を片付けるだけにしましょうね。じゃあねまた来るわ」


 ほんとにアリーと話してるときは時間というものを忘れてしまうわね。

 気が付けばもう夕方になっているもの、早く帰らないとまた何か文句を言われてしまうわ。


 図書館を出て歩みを進めると、案の定また兵たちが騒いでいた。

 そして兵たちが私を見つけるなり近づいてくと、意外な言葉を発したのだった。


 「アリシア様、国王がお呼びです。急いで王室に向かってください」


 王子の次は王様か。なんで次々と災難が降りかかってくるのよ、勘弁して~


 そして私はしぶしぶ向かうのだった。

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