エピローグ
「私フラれちゃったよ、きっと私に悪い所があったんだろうね、ねえねえどこが悪いのかな?」
「えー、胡桃さんは悪いとこなんてないよ、暁君が見る目ないんだよ」
「そうそう、胡桃さんなら暁君よりずっといい彼氏作れるって」
「あ、そういえば暁君に、友達も大事にしようって言われたんだっけ、考えてみたら私彼氏ができて舞い上がってたよね、ごめんね皆」
「ううん、私達こそなんかごめん、急に胡桃さんがどっか行っちゃったような感じがして、イライラしちゃってさ」
彼女と別れた翌日。
学校では、付き合う前の状態に戻ったように、彼女がクラスメイトの女子と話していた。
彼女の交友関係も、元に戻りつつあるようで何よりだ。
彼女が友達と楽しそうに会話している姿は、やはり愛らしい。
「はぁ? お前胡桃さんをフったって……何考えてんだ?」
「疲れるんだよ、彼女と付き合うと」
「意味がわかんねえよ、あんなに可愛いのに」
「付き合ってみればわかるよ」
「???」
結局僕は、彼女を心から愛することができなかった。
檻の中の動物を見るように、彼女を遠くから眺めて可愛らしいと感じていただけだった。
彼女の事を心から愛せる男性と、彼女が結ばれることを僕は切に願う。
その日の夜、部屋でゲームをしていると携帯電話が震える。
『何か暁君とメールする癖が治らなくってさ(汗)別れた翌日にメールするのも変だけど、しばらくメール付き合ってくれない? そうそう、今日から始まるドラマ、面白そうだから暁君も見ようよ!』
それは彼女からのメールだった。
『面白そうですね、見てみます』
彼女にメールを送信すると、テレビをつける。
こんな恋愛の終わりも、ありなのかもしれない。
皆さんも恋愛をするときは、お互いの事をよく知ってから恋愛をしましょう。