第一章)第四十七話 初代勇者 ②
体調不良で遅くなりましたm(__)m
13日の金曜日だからでしょうか?
夕食は外で食べた。今日は外食ばかりだったが、何故かやっている、自宅パーティーには全く出る気にならなかった為だ。どさくさに紛れて、セレーナの食事に毒とか盛られそうで怖いしな。ちなみに、食べた場所は《ネコジタ亭》だ。
食事を摂ったあと、俺達は家に戻って準備をした。準備というのは、ベルゼブブとの戦闘に備えてのものと、もう一つだ。多分、二つのタイミングが重なることはないだろうから必要はないと思うのだが、万が一ということがある。念のためだ。
ウロウロ
「・・・・・・」
ウロウロ
「・・・・・・」
ウロウr
「なんだよさっきから!?」
ビクゥッ!!??
俺がその準備作業をしていると、セレーナがウロウロと俺の後ろを移動していた。俺が作業していた為か、さっきから話しかけようとして、でも遠慮して、でも話しかけたくての繰り返しで正直鬱陶しかった。別に難しい作業というわけでもないので、ウロウロされるくらいなら普通に話しかけて欲しい。
「・・・で、なんのようだ? 今やっていることについては言えないがそれ以外なら答えるぞ」
俺は、一旦手を止めてからセレーナに聞く。セレーナは、少し迷った様子を見せたが聞いてきた。
「・・・こんな時にちょっとあれだけど、初代勇者様のことについて詳しく聞けたらと思って・・・」
「なんだ、そんな事かよ」
重要な話しかと思ったが、そう言う訳でもなかった。むしろ、重要ではないから迷っていたのか。
「・・・私、そういうのは全く知識として持っていなかったから気になっちゃって・・・」
まあ、知らない話があれば気になるもんだとは思うが・・・。まあ、いいや。
「そうだな・・・。俺も詳しい資料を見たわけじゃないし、殆ど資料が残ってないらしいからよくは分からないけど・・・」
俺はそう前置きをして、話し始める。
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約2000年前の《人魔大戦》、きっかけは《悪魔》と呼ばれる7体の強力な魔族が理由はわからないが、急に魔族の領域から人の領域に侵攻して来たことらしい。後に《七大罪の悪魔》と呼ばれる7体の悪魔は、単体で3~5つの大陸を攻め落とす事が出来た化物だったらしい。当時存在した、Lランク級の実力者達も、各個撃破され、負けることが確定していたような状態だったらしい。
人類は、《強欲の大陸》のニスラル王国まで追い詰められ、もう誰もが終わりかと思っていたとき、当時のニスラル王国の第2王女―――名前は資料が紛失して分からないが―――が、次元魔法によって勇者を召喚することに成功したらしい。
勇者の名前は、ヒイラギ=シルバといい、銀髪銀眼の十六歳の少女だったという。出身は《地球の日本》とか言っていたらしく、本来はこんな髪の色じゃなねぇぇぇぇぇ!!! とか叫んでたりもしたらしいが、真偽の程は資料が少ないので分からないとのこと。・・・俺は多分真実だと思うが。
「・・・なんで?」
「いや、日本人だからってな」
「・・・???」
「わからなくていい。とりあえず、続きだ」
リアルの方がかなり忙しくなっているので、次話投稿は七月になるかもしれません。すみません




