第一章)第四十八話 初代勇者 ③
遅くなりました
文化祭終わりましたけど今週は大会、来週はテスト&模試なので、更新ペースはちょっと遅めです
勇者が現れてからは、一気に形勢が逆転した。まず、《強欲の大陸》をたったひと月で人類の手に取り戻した。その時に、相手の力や経験、能力を奪い、当時の《七大罪の悪魔》の単純な戦闘能力ならNo.3だった強欲の悪魔を殺した。勇者は、この時点では『事象』属性の聖力を使っていたらしい。
聖力というのは、魔力の対となる力で《天使》と呼ばれる神の御使いが使う力のことを指すらしい。人や魔族には扱えず、そもそも存在するのかどうかすらわからない力だ。というか、特殊属性の魔力と同じものだと学者の間では言われている。まあ、『事象』属性なんて属性はその初代勇者以降、文献上でも実際の記録でも現れていないらしいから、そもそも存在自体があやふやみたいだけどな。
「普通、特殊属性はそんなものじゃないの? 絶対数が少ないってどこかに書いてあったし」
「まあそうだけど、『事象』、それと『全能』属性に関しては文献でしか残っていないんだよ。他の特殊属性は実際の記録として残っているからな。ユニーク属性って言われている次元、創造、あと氷も同じことだ。『事象』と『全能』だけが確実な記録として残っていないんだよ」
「・・・」
「どうかしたか?」
「・・・氷?」
「氷属性がどうかしたか?」
「いや、氷って、水属性で再現できる人もいるよね?」
「・・・言われてみればそうだな」
俺自身、水属性の応用で『水分子の分子運動を減速させて凝固させる』という魔法式を使って氷系統のものを結構使っている。使い勝手がいいからな。ちなみに、この世界では氷ができる原理なんて知っているやつがほとんどいないため、氷を操る魔法は基本的にユニーク魔法だけだ。勿論、例外はいるけどな。
考えてみれば、今までなんで疑問をおぼえなかったのか不思議なくらいだな。わざわざ分かれて表示させる意味がわからない。記録が誤表記、もしくは改竄とかされている可能性もあるけど、様々な理由から考えにくいし。そもそも、そんなことをする理由がわからない。・・・・・・これは考えても答えは出ないだろうし考えるだけ無駄だよな。
俺は思考を早々に放棄して、初代勇者の話の続きを話す。
とりあえず、話を続ける。
強欲の悪魔《マモン》討伐後、精神系特化の力を持つ色欲の悪魔《アスモデウス》、攻撃特化の憤怒の悪魔《サタン》を倒し、封印(文献場で初代勇者が殺したとされているのは《マモン》のみ)して、それぞれ《色欲の大陸》と《憤怒の大陸》を取り返した。しかし、その時に勇者メンバーのうちの1人を失い、1人が再起不能の大怪我を負った。
「初期メンバーの数は何人だったの?」
「俺の見た資料には明確には書いてなかったが、情報からすると勇者を除けば5人か6人だな」
「・・・5、6人・・・」
話を戻そう。
メンバーを失いながらも勇者達は、怠惰の悪魔《アスタロス》、暴食の悪魔《ベルゼブブ》を封印し、勇者の左腕を失いながらも《怠惰の大陸》《暴食の大陸》を取り返した。
「ここからが重要だ」
「そうなの?」
「ああ、文献本体ではどうなっているか知らないが、俺の見た資料だとよく分からないことになっているからな」
そう言って、俺は続きを話した。
次話投稿は多分、来週の月か火だと思います




