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トリスの日記帳。  作者: 春生まれの秋。
2回目の卒業試験
151/151

3.修行の結果

お久しぶりです。

お元気ですか?

私は、何とか生きてます。

お待たせしました。

今回も、難産すぎる難産でした。

短いけど、今の精一杯です。

あれから七日。

コロン老師の修行は、基礎的鍛練を中心に行われた。

幸いにも、私は、グリーンヒル先生のご指導で、基礎鍛練が嫌いではない。なので、必死で老師の鍛練にも食らい付いていった。


そして、猫手飯店の店休日。

お客様がいらっしゃった。


「こんにちは。コロン様。御依頼のモノをお持ちしました。」


にこやかに挨拶をしながら、なにやらゴロゴロと、大きな車輪を転がしながら、ちんまりとした女性が一人。

亜麻色の髪が素敵な彼女は、黄月英さん。諸葛亮さんの妻であり、英霊システムに選ばれた夫婦の片割れである。


「待っておったぞ。ご苦労だったな、月英殿。」


コロン老師は、にこやかな笑みを浮かべて、彼女の来訪を歓迎した。


「いえいえ。私の発明がお役に立てるのなら、それに勝る喜びはありませんよ♪」


「そうかいそうかい、では、着いたばかりで悪いんじゃが、早速準備に取り掛かってもらってもよいかのぉ。」


老師達は和やかに話しながら、鍛練場の奥にある崖の上へと荷物を運んでいく。

その間、私は崖下の鍛練場で、何時ものように鍛練である。


「トリス、準備が整い次第、新たな修行じゃからな。身体を暖めておくのじゃぞ。」


コロン老師は、呵呵と笑って、私にそう告げた。





何時もの鍛練の続き。

安易にそう思っていた私は、コロン老師を甘く見ていたらしい。

今回からの修行は、かなり様子が違ったのである。


崖の上に設置された、巨大な建造物。ハイルランドの堅硬なお城や城塞に設置されているバリスタよりも、更に丈夫そうな見た目をした、巨大すぎるパチンコの様に見えるその装置。

私は今、そこから発射される岩を受け止める様に言いつかっている。

勿論、避けても良いとは言われているが、今回の修行の趣旨は、岩を受け止め、岩を粉砕する事にこそ、意味があるらしい。


その先に、もしかしたら手に出きるかも知れない極意があると、老師はおっしゃっていた。


正確には、避けると危機感の向上による素早さが、受け止めると身体の丈夫さが、岩の破壊に成功すると胆力と身体の丈夫さと運が良ければ新たな力に目覚める可能性がある、という事らしい。


この修行を受けないという選択肢は、私には端から無い。敬愛するグリーンヒル先生の師匠の仰る事は絶対で。その更に上に居られるコロン老師の言葉もまた、私には絶対なのだ。疑う余地等欠片も無い。あろうはずが無いのだ。






結論をいうと、私は、コロン老師の期待に、見事に応える事が出来た。

小さな岩から始まり、徐々に大きさが上がっていく岩を、連続で、躊躇うこと無く、絶え間無く。

無心で撃破していく。

目の前の、「今」にだけ、全力で集中する。

最初は、避けたり、受け止めたりしながら、岩の速度、硬さ、痛さ、岩の割れる一点を見極めていき、何度も何度も挑戦して、遂に。

忘我の果てに、掴めたもの。


それが、鉄をも破壊する、拳撃。


『岩石割り』である。



グリーンヒル先生、アリ君。お元気ですか?

私、確か軽戦士だった筈なのですが、今回、なぜか格闘家の経験も積んでたみたいです。

白兵戦、出来る様になりました。






お詫び。

最初の方の2話分くらいが、私の手違いで消えました。

外部のバックアップが動作環境の変化により復旧出来ません。(機械音痴な為。)

只今、こちらのお話の更新をしつつ、移植っぽく書き直しています。

書き直した方は、2021.02.28辺りに予約投稿してます。

どちらも亀更新になります。

不自然でない世界観説明文の書き直しは、かなりキツいです。( ;∀;)

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