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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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八十六話

二人が部屋に戻ったのを確認した後出かける準備を進める。

「ウィリアム様お出かけですか」

「薬草採取をしてこようと思ってね」

「そういうことでしたらこちらをお持ちください」

葉に包まれた串焼きをセバスチャンが差し出してくる。

「ありがとう。ではいってくる」

「いってらっしゃいませ」


探索魔法を展開し魔物を避けながら必要な薬草を採取してまわる。

しばらく採取していないので貴重な薬草が群生しており必要分以上集まるが気にせずに回収を続ける。

日が昇りはじめたころ串焼きを食べながら休憩を取る。

食べ終わった後、約瓶を買い求める為にロッテムハルトの近くに転移して歩いて門まで向かい貴族証を提示して真っ直ぐにセイラム商会を目指す。

店が開いているのを確認して扉を潜ると眠そうな店員目に付く。

「いらっしゃいませ。本日は何をお求めでしょうか」

「薬瓶をあるだけ欲しいのだが」

「薬瓶をですか。それは構いませんが薬屋でも始めるつもりですか」

「いえ。自家製の薬を入れるのに使うだけですよ」

疑問を浮かべつつも大量の薬瓶を準備してくれる。

代金を支払い収納魔法に薬瓶を入れていく。

「本日はご利用いただきありがとうございました」

店員に見送られ店をでてせっかく来たのだからと冒険者ギルド顔を出しておこうと通りを進んでいく。

冒険者ギルドは依頼を探している冒険者でごった返していた。

人混みを避け併設された酒場を覗く。

ダッカス達はいないようだと帰ろうかと思っていると後ろから話しかけられる。

「ウィリアムさんじゃないですか」

「森から出てきてたんだな」

「お久しぶりですね。三人も元気そうでよかったです」

「こんな所で立ち話もなんだ。座ろうぜ」

スリーピングの三人と共に酒場の席につき適当に飲み物を頼む。

「最近はどうですか」

「近場の森の魔物の間引きとかそんなんばっかだな」

「ウィリアムさんから貰ったアイテムバックが大活躍してますよ」

「前は持ち込める物も持ち帰る物も選定してたけどしなくてよくなったからね」

「アイテムバック様々だ。収入がいっきに増えて懐があったかいぜ」

機嫌のよい三人としばらく雑談しているとギルド職員が話しかけてくる。

「ウィリアムさんですね。ギルドマスターがお呼びです」

三人に別れをつげギルド職員に先導されてギルドマスター室に案内された。

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