八十五話
徘徊するハイオークと戦うこと数回ようやっと目指していた集落にたどり着いた。
「確かに規模が大きそうですね」
「いよいよですね」
ミーシャは油断なく剣を構えミリアーヌも杖をぎゅっと握り込んでいる。
「数は多いですがいつも通りにやるだけです」
二人の緊張をほぐすように語り掛ける。
「それでは。いきます」
集落の入り口に立っているハイオークにミリアーヌが魔法を放ち同時にミーシャも駆けだし一匹を仕留める。
奇襲で門番二匹を倒して集落内部に入り油断しているハイオークを次々仕留めていく。
異変を察知したハイオークは様々な武器を手に集まってくる。
自由自在に動き回るミーシャが戦いやすいように魔法障壁で支援し動きの止まったハイオークをミリアーヌが魔法で狩っていく。
ハイオークは仲間が倒れていくのに恐怖を覚えた様子もなく次々と襲い掛かってくる。
しばらく戦っていると矢と魔法がこちら目掛けて襲い掛かってくる。
それらを魔法障壁で受け止めながら魔法の矢で弓手と魔導士のハイオークを片付ける。
息の上がり始めた二人に休憩の指示を出す。
「食い止めますから二人とも少し休んでください」
「はい」
素直に下がってきた二人は回復薬を飲みながら休憩に入る。
魔法障壁にハイオーク達がガンガン音を立てながら武器をぶつけてくるがその程度ではびくともしない。
重力魔法を操り仕留めたハイオークを魔法障壁ないに運びこみ収納魔法に収めていく。
全てを回収した後二人に声をかける。
「そろそろいけますか」
「ばっちりです」
「私もいけますよ」
魔法障壁の周辺に集まったハイオークをミリアーヌが魔法で狩りスペースのできた場所にミーシャが突っ込んでいく。
その後も休憩を挟みながらも集落のハイオークを殲滅することに成功した。
「はぁ~。ようやっと終わりました」
「私ももう動けないです」
「お疲れさまでした。日も暮れてしまいましたし屋敷まで飛びますよ」
のろのろした動きで二人は立ち上がりつかまってくる。
それを確認して転移魔法を発動し屋敷まで飛ぶ。
玄関を潜るとセバスチャンが出迎えてくれる。
「おかえりなさいませ。ご食事の準備ができていますよ」
居間に入ると美味しそうな匂いが漂っている。
「本日はハンバーグに疲労回復効果のある薬草を煎じたスープでございます」
「気を使ってくれてありがとう」
スープを口にすると独特の味だが体が温かくなってくる。
ハンバーグに手を伸ばせば柔らかく噛みしめれば肉汁が溢れ出てくる。
二人も夢中で手を伸ばしている。
「明日は休みにしますのでゆっくり休んでくださいね」




