七十話
バーベキューを楽しんだ翌日からミリアーヌの転移の魔法の練習に付き合った後ミーシャとの模擬戦を繰り返す日々を送った。
「今度こそ成功させてみせます」
気合を入れて飛んだミリアーヌは目標の場所に出現した。
「師匠。やりましたよ。目標の場所に飛べました」
「えぇ。よく頑張りましたね」
「ウィリアムさんそろそろ狩りにいってどれだけ強くなったか確かめたいんだけど」
狐の獣人であるミーシャは狩猟本能を刺激されているのか狩りを所望してくる。
「ミリアーヌの修行も一段落つきましたし二人の実力にあった魔物が出る場所までいきましょうか」
「わくわく。どんな魔物がいるの」
「ハイゴブリンやグリズリーが出てくるエリアに行こうかと思うのですがどうですか」
「中級冒険者が狙う獲物だね。腕試しには丁度いいかな」
「それでは飛びますのでしっかりつかまってください」
独特の浮遊感の後目標の場所に転移した。
すかさず探索魔法で周辺の状況を確認する。
同じように索敵魔法で周辺を確認したと思われるミリアーヌに緊張が走る。
「師匠。数が多くないですか」
「想定してたより多いですね。元々ゴブリンは繁殖力が強いですがここまで多いのは想定外です」
「想定外の事態ってことだけど戻るの」
「これ以上増えると困りますし危ない時はサポートしますので予定通り狩ってまわりましょう」
ミリアーヌが獲物のいる方向を指示し先頭を慎重に進むミーシャ。
「ギャギャ」
こちらに気付いたハイゴブリンが向かってくる。
素早く動いたミーシャが一刀のもとに切り伏せる。
戦利品は後で回収することにしてそのままハイゴブリンの集落に足を踏み入れる。
ミリアーヌはミーシャに魔法を当てないように慎重にハイゴブリンを狩っていく。
はじめての連携で緊張しているのか探索魔法が疎かになっているのだろう。
横から現れたハイゴブリンがミリアーヌに襲いかかるのを撃退する。
倒れかかってくるハイゴブリンにびっくりしたミリアーヌはコントロールを誤ってミーシャを巻き込みそうになる。
魔法障壁を張ってミーシャを守る。
「わっわっ。師匠助けて貰ってすみません」
「はじめての連携ですからね。緊張するのはわかりますが普段通りやれば大丈夫ですよ」
「はい」
深呼吸して落ち着きを取り戻したミリアーヌはその後ミスすることなくハイゴブリンの殲滅は完了した。
「二人は少し休んでいてくださいね」
重力魔法で遺体を一か所にまとめ魔石に影響のでない威力の火魔法で遺体を焼き払う。
「うわぁ。反則的な処理の仕方だね」
「魔石しか価値がありませんからね」
その後もたまに現れるグリズリーを討伐しながらハイゴブリンの村を攻略していった。




