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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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六十八話

1日でのPVが1000を超えました。

読んでくれている皆様ありがとうございます。

国王陛下の権威を借りてロードベルト卿に冒険者を送り込むのをやめるように頼んだ翌日。

「ミリアーヌは今日から転移魔法の練習をはじめましょうか」

「私は昨日教わった体力作りをしてますね」

そういうとミーシャは尻尾を振りながら体力作りをはじめた。

「師匠。転移魔法って簡単に使えるようになるものなんですか」

「まず約束して欲しいのは私がいいというまで一人で転移魔法を使わないでください」

「わかりました」

「魔法はイメージが大切なのはもうわかっていると思いますが近距離でもイメージが弱いと変な場所にでて大変危険です」

「例えばどのような危険があるのでしょうか」

「目の前に移動するようなイメージをしたとしてもイメージが弱いと空中に逆さまにでて頭から落ちるといったようなことですね。当然そうなってもサポートしますので混乱して空中で暴れたりしないようにしてくださいね」

「師匠に手間をかけさせないように頑張ります」

「それでは目の前を頭の中でイメージして一気に魔力を流し込んでみてください」

「はい」

ミリアーヌは集中しているようだが中々飛ばない。

「もっと魔力を流し込んでください」

集中しはじめて十分が経った頃、ミリアーヌは転移したと思ったら空中に飛んでいた。

すかさず転移してミリアーヌを抱きかかえ飛行魔法で緩やかに地面に降り立った。

「あわわ。師匠この格好は少し恥ずかしいです」

「取りあえず転移はできましたね。イメージ力を鍛える為にも繰り返しやってみましょうか」

ミリアーヌを地面に立たせる。

その後も繰り返し転移を繰り返すもののイメージ通りの場所にはいまだ転移できていない。

「師匠。なんだか非常に疲れた感じがするんですけど」

「魔力切れですね。後の時間は体力作りをしましょうか」

「うまく動ける自信がないですよ」

「魔術師にとって魔力切れを起こした時が一番危ないんですよ。生き残るために最後に物を言うのは体力ですからね。ビシバシ行きますよ」

ミリアーヌは文句を言いながらも真面目に取り組んでいる。

「ウィリアムさん手が空いたのなら模擬戦に付き合ってほしいな」

先程まで距離を取って体力作りに励んでいたミーシャが近寄ってくる。

「かなり動きまわっていましたけど体力は大丈夫ですか」

「体力は減ってるけどこの極限状態で見えてくるものがある気がするので」

確かに死線を潜り抜けたことで見えてくるものがあるのは事実だ。

その状態を意図的に作って壁を越えようということなのだろう。

「わかりました。そういうことならお相手します」

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