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老賢者は始祖になる  作者: 髙龍


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百二話

カタリーナは冒険者ギルドの職員さんが用意してくれた食事を美味しそうに食べている。

「食欲があるなら大丈夫ですね」

ミリアーヌはニコニコしながらカタリーナを見守っている。

「ただいま戻りました」

ラムちゃん達を送っていっていたミーシャが戻ってくる。

「ミーシャ先に食べていますよ」

席につくと勢いよく食べ始める。

「攫われた家に帰して大丈夫なんですか」

「どうも家族が怪我したっていって連れ出されたみたいでね。家そのものは大丈夫そうだったよ」

食事を続けているとギルドマスターのガウが顔を出す。

「迅速な事件解決に感謝します」

「お役に立ててよかったです」

「聞けば初心者冒険者向けの講習を開いてくれるとか。つきましては今回の事件解決とその功績をたたえて皆様の冒険者ランクをあげさせていただきたく」

「よろしいのですか」

「実力は折り紙付きですし信頼できますので」

ミリアーヌと共にギルドカードを出してガウに渡す。

「ウィリアム卿がAランクにミリアーヌさんがBランクにですね。ミーシャには申し訳ないがSランクへの昇格は国の推薦がいるので見送りですね。それでは手配してきますのでしばらくお待ちください」

「ウィリアムさんにあっという間にランク追いつかれちゃったね」

「こんなに簡単にあがってしまってよいのか判断に困るな」

「師匠の実力ならSランクでもおかしくないですよ」

「ウィリアムさん達ってすごい冒険者なんですね」

「カタリーナは冒険者に憧れでもあるのですか」

「お金を稼ぎたくて登録しようとしたらもう少し大きくなってからって受付のお姉さんが」

「そういうことなら明日からはじめる初心者講習会に参加してみますか」

「いいの」

「ええ。構いませんよ」

更新手続きを終えたガウが戻ってくる。

「お待たせしました。これがギルドカードになります」

ガウからギルドカードを受け取り懐にしまう。

「それと王宮から出迎えの馬車がきております」

国王陛下達に気を使わせてしまったようだ。

「御飯も食べ終わりましたし今日の所はこれで失礼させてもらいますね」

「はい。それでは明日のお越しをお待ちしております」

冒険者ギルドを出ると遠巻きに馬車を見ている人々がいる。

衛兵の指示に従い人目を避けるように女性陣を馬車に乗せ自分は御者台のほうにまわる。

「相席させて貰ってすみませんね」

「いえ。私は気にしませんので」

御者は周囲を確認して安全を確かめるとゆっくりと馬車を走らせ始めた。

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