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詩集1  作者: 明葉いより
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送信後の余白

スマホの画面上でさ

「さよなら、ありがとう」って打って送って

すぐに全削除 それで終わり、のはずなのに……


会ったのは一度きりで

身体を重ねたわけでもない

というか本当に

そういう関係じゃない


でもあの時

偶然となりにいたあなたと飲んで

意気投合してさ

ほんとうにラクだったの

あの時

お酒の酔いとか雰囲気があって

盛り上がったのもあるけどさ

不思議なほど

ここまで合う人っていないって思った


あなたも笑いながら

けっこう本気で言ってたの知ってる


連絡先交換したけどさ

やっぱりとくにやりとりはなく

あなたが私を追うような人じゃないこともわかってる


飲み会の時 本当に楽しい時を

ありがとうございました

さようなら


私はようやく指を素早く動かして送信した

あなたの返事を待つことなく

全部アカウントなどを削除した


これでいいの


そのはずなのに

なぜかぽろりと

涙がこぼれ落ちた

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