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高層の泳者・傀儡でも
※みてみんに投稿していた詩は、これで終わりです。
【狭き高層の泳者】
遊ばれた蜃気楼
濃密な影を帯びて迫る
彼を惑わすのか 脅しているのか
ただ嘲笑し 翻弄する
闇を照らす 白き幽玄
退廃的な黒の泳者は
平坦な自由を抱き 腕を掻く
彼は気づかない
常識という束縛に繋がれたまま
狭き高層の中を 遊泳していることに
その不自由さに気づかない
【傀儡でも】
三千年ぶりに転生し
ようやく再会できた最愛の妻
どうやら前世の記憶や人格は
失われてしまったようで
全く覚えていないらしい
それでも構わない
私と妻が交わしたのは
約束でも誓約でもなく
古の契約だ
魂に刻まれ 抵抗も拒否もできない
『いつか生まれ変わっても、貴方の妻のままでいたいのです』
『ならば契約しよう。貴女が生まれ変わっても、変わらずに私の妻であるように』
ああ、そんなに怯えないでくれ
貴女は私の最愛の妻なのだから
恐怖させるようなことはしない
それから色々と問題があったが
現在の妻はすっかりおとなしくなっている
私の受け答えにも従順だ
……
……
……
そう、別に構わないのだ
私の妻が傀儡でも人形でも
その魂は私のものなのだから
永遠に




