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詩集  作者: 明葉いより
63/64

漆黒の抱擁

抱いて抱いて泣いて

一緒に踊りましょう


微笑みの悲しみを

胸の奥の愛を

あなたに悟らせず

私は最高の相手として

この役目を努めてみせましょう


ねえ二人だけの世界

誰も邪魔させない

誰もが私たちに見惚れているの

それが何よりも誇りで



踊って回って舞って

ただ一途に見つめあって

吐息さえも感じて

恍惚の魅了は永遠でありたい

けれど別れはもうすぐ

ついに終焉の時


頬を伝う涙は

踊り切ったから

嬉しいからと

そう誤魔化したつもりなのに


あなたは私を手放さず

抱き寄せて微笑む


どうして?

目で問えば

深い漆黒の瞳にとらわれ

深い口づけに縛られ

心臓と魂の奥を何かが穿つ


それはあなたの執着と独占の愛

そして悦び


これで別れだと思っていたのに

今宵二人 二つ影が

重なり闇に呑まれていく


ああ

あなたも同じだったのね


離れがたき別れの苦痛は

死よりも痛く悲しみよりつらく

だから一緒に最期まで──


そう堕ちていく

そう吸われていく


そして私は喰われ

あなたの一部となり

あなたの中で

永遠に生き続ける



最高の終焉だわ

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