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詩集  作者: 明葉いより
55/63

赤い『外見』に恋をした

去年のクリスマスの夜

あなたに恋をした


偶然見かけた

真っ赤な姿のあなたに一目惚れ


でもあなたは

あっという間に去ってしまった


今年のクリスマスが

本当に待ち遠しかった


この日のために

念入りに準備をした


期待を込めて

夜のテラスに出れば

真っ赤な姿のあなたが通りがかった


そして──

あなたは私に気づいてくれた

震えるような歓喜が胸を満たす


実際に震える私を見て

あなたは寒いのだと勘違いしたけれど

「冷えるから」と真摯なあなたと部屋に入る


ふふ

この部屋の飾りつけ

とても素敵でしょう?


この赤いドレス

とても美しいでしょう?


このお料理とワインも極上品よ


あら、遠慮なくどうぞ

ええ、乾杯だけでもしましょうか


『出会えたことに感謝を』


そうなの

あなたと過ごすために

すべて用意したのよ


ふふ

ようやく一緒に過ごせるわね


本当はずっと一緒に過ごしたいけれど

あなたはこの一晩で帰ってしまうのよね


……

……

……


目が覚めたようね

寝顔も素敵だったわ


これはなんだって?

あなたを捕えるための鎖と牢獄よ


ごめんなさいね

私はあなたの性格とか言動とか

全く興味がないのよ


だって私は──

その赤い外見(・・・・)に一目惚れしたから


だからそもそも──

あなたの生死は関係ないの

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