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七色星
神様は何もない空に
月と太陽 雲と虹 無数の星々を
作って飛ばした
ある星は自分の色が気に入らなかった
だから虹のようなカラフルを望んだ
たくさんの色を発して
どの星よりも目立ちたいから
神様は諭す
「他の星より遥かな短命で消えるぞ」と
「それでもいい」と星は願った
神様は その星に七色を授けた
星は長く長く夜空を照らした
いつしか七色星と呼ばれ
人々に親しまれた
されど神様が言うとおり
他の星より遥かに早く寿命がきた
星は最期
凄まじい輝きを放ちながら
虹を描きつつ 満足して消えた
今は遠き昔──
七色星は美しく輝く星の一つとして
天体の中で語られる




