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短い詩四詩
1、
風にまぎれる光の煌めき
か細き祈りを込める
風がまたたいて一息に
光と祈りが天空に芽吹いて
雲を勝ち割る白筋が
わたしの眠る花墓に差し
ようやく赦される昇天の時
2、
愛し恋し夢
甘し妖し艶
終われば
熱の余韻もどこにもなく
3、
親として言うべき言葉がある
親としてやるべき行動がある
人として言ってはならない言葉がある
人としてやってはいけない行動がある
今まで築き上げてきたもの
あの子に与えてきたもの 与えられたもの
あの子に教えてきたこと 教えられたこと
全部一瞬にして消えた
私は親として人としての境を踏み外した
だから──
どんな償いも無意味だ
4、
引き金を引いて
自らの生を終わらせた
自分という間抜けを消したくて
死んだのに
死んでも存在している
幽霊となって彷徨う
ただ消えたいのに




