表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/28

『手』四詩

1、何だったのか?


手を伸ばして

(つか)もうとしたものは

何だったのか?

日差しにさらされた

己の手を見ても

何も思い浮かばない



2、コンプレックス


「美しい手」と

よく手を褒められる

古くさいが

白魚の手とか繊手とか

だが私は自分の手が

一番大っ嫌いである

コンプレックスの塊だ



3、跳ね除ける


たくさんの人が

私を助けようと手伝おうと

手を差し伸べてくれる


でも私は

すべて跳ね除けた

強く突っぱねた


ここから先は私が

一人でやらねばならない

一人で進まなければならない



4、そっとにぎれば


「ほら」と

気軽に差し出された手を

そっとにぎれば

強くにぎり返される

どこか必死さが感じられた

あなたの顔は真っ赤だった

私まで顔が熱くなってきた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ