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詩集1  作者: 明葉いより
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虚仮は己自身

誤魔化しが効かぬ世界で

いかにも真実味のある大嘘をほざいて

相手を虚仮(こけ)にするか


大概の者は

私の虚言に気づかない

私の築き上げた立場や身分人柄が

そうさせるのだろう

すべて作り物なのだが


だから

私の話を信じて尊敬する

善人だと褒めたたえる

そんな奴らを私は嘲笑する

なんて愚かしい奴だと


でも

一番嗤えるのは己だ

最も愚かな者は私だ

この世界に入って

ほざく嘘ががばれるかばれないか

ギリギリを歩きながら

相手が騙される

快楽と愉悦に浸る


ばれたら最後

私はすべてを失って

公的の立場や身分を剥奪され

奴隷に落ちるのだから


でも心のどこかで

それでもいいと

退廃的な厭世を抱く

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