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消したい事実
いつからか
互いを見やるのは
冷たい拒絶と嫌悪
抑えがたい不快感
視界に入ることはもちろん
声も気配も名前も
一切を感じたくはない
物理的にも精神的にも
出来る限り距離を置いておきたい
お前にとっても俺にとっても
完全に消したい
忌まわしい記憶だから
互いの世界しか
知らなかったあの頃は
とても狭くて でも純粋で
きっと同じ光景を見ていただろうに
とにかく
お前と"幼馴染"であった事実を
俺は抹消したい
そして──
お前という存在を消したいよ
本当に心の底から